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今の仕事内容は自分に合っていると思うが、
土日祝日出勤や深夜残業を率先するほどの勤労意欲はない。
時間外勤務時間は月30時間程度である。
仕事とプライベートは明確に区別したいと思っている。
同様に考えている社員は結構多いと思う。
僕が勤めている会社(以下、A社)では、
労働組合の職場環境改善活動等により、
時間外勤務の実態が明らかにされつつあり、
有給休暇を取りやすい仕組みの整備も進んでいる。
しかし職場や立場の違いによっては、
サービス残業や過重労働が常態化している。
設計部門と開発部門は激務で特に酷い。
通常は17時が定時だが、彼らにとっては22時が定時である。
0時を回っても彼らが働くフロアの照明が消えることはない。
平社員は時間外就業時間が最大で月65時間までと
決められているが、例えば2013年10月に平日は22時まで、
土曜と祝日は17時まで就業すると、
(4.5時間×22日)+(7.5時間×5日)=136.5時間/月
となり、65時間の上限を余裕でオーバーするが、
彼らの労働実態が問題視されることはない。
それはなぜか?
A社では入退場時刻がタイムカードで管理されているが、
この入退場時刻から自動的に
時間外勤務時間が報告されることはない。
各自PCで勤務時間申告システムにアクセスして
自己申告する必要がある。
時間外勤務時間は0.5時間単位で申告できる。
通常は遅刻しないように就業開始時刻よりも
少し早めに出社するため、タイムカード値と自己申告値が
完全に一致することは有り得ないが、
このズレは普通30分~1時間以内に収まるだろう。
★平日の勤務時間申告
出社時刻…8:30 タイムカードの退社時刻は8:00
退社時刻…21:45 タイムカードの退社時刻は22:00
時間外勤務時間…4.5時間
備考…空欄
★休日の勤務時間申告
出社時刻…8:30 タイムカードの退社時刻は8:00
退社時刻…17:00 タイムカードの退社時刻は17:15
時間外勤務時間…7.5時間
備考…空欄
ところがA社では1日2時間までは許容されるルールになっている。
また自己啓発という名目で自主的に残業したと自己申告すれば、
時間外勤務の対象外にすることが可能である。
また平日はタイムカードを通さないと欠勤 又は 休暇扱いになるが、
土日祝日は本来は休暇であるため、
タイムカードを通さなくても就業できる。
すなわち出社していても出社していないように隠蔽できる。
これらの裏技を駆使すると、自己申告値は以下の通りとなる。
★平日の勤務時間申告
出社時刻…8:30 タイムカードの退社時刻は8:00
退社時刻…20:45 タイムカードの退社時刻は22:00
時間外勤務時間…1.5時間
備考…自己啓発2時間
★休日の勤務時間申告
出社時刻…― タイムカードは通さない
退社時刻…― タイムカードは通さない
時間外勤務時間…0時間
備考…空欄
(1.5時間×22日)+(0時間×5日)=33.0時間/月
となり、65時間以内に収まる。
さすがに月100時間以上のサービス残業はアホらしいため、
業務負荷を予測して自己申告値を調整し、
65時間に近付けているそうだ。
設計・開発部門はエリートが集まる花形部署である。
学生時代、真面目に勉強してきた人達が、
過重労働で苦しんでいる現状は、見るに忍びない。
当然のことだが、3年以内離職率は非常に高い。
働き続けて体を壊したり精神を病んだりする社員も多い。
次代を担う人材がなかなか育たないことに、
現場は危機感を抱いている。
このまま職場環境が改善されなければ、
近い未来にA社は窮地に陥るのではないかと危惧している。