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母親から英才教育を施され、子供の頃からの巨人ファンだが、この手の本を購入するのは初めてだ。巨人ファン目線で書かれた本は、松井登場以前の古き良き巨人軍をやたらと懐古・礼賛しているという先入観があり、往時を知らないアラフォーの自分では楽しめないと思っていた。しかし本書は9010年代、とりわけ現役の選手や監督・コーチを中心に取り上げており、共感できる記述も数多く、思いのほか楽しめた。僕は巨人の話が出来る知り合いが母親しかいない。同様に、巨人ファン仲間に恵まれていない人にとって、このような書籍は大変貴重だと思う。3040代の孤独な巨人ファンには、特に推薦したい。

 

金にモノを言わせてFAで四番バッターを強奪しまくった長嶋時代は、個人的には結構好きだった。明るいキャラクターの長嶋さんは観ていて面白かったし、松井のような生え抜きのスターも活躍していたし、何より圧倒的な打力で相手チームをねじ伏せる強さは魅力的だった。跡を継いだ原さんは、1年目に優勝&日本一という最高の結果を残した。しかし2年目に3位となった責任を取る形で、まさかの監督交代。巨人ファンは誰も望んでいなかったと思う。巨人フロントのパワハラ体質を目の当たりにし、巨人に対する愛着が薄れたのは間違いない。堀内監督を応援する気にはなれず、「さっさと原に戻せ」と思っていた。原監督が再登板した時は本当に嬉しかった。堀内監督の2年間は暗黒時代というのが世間の評価だと思うし、僕も同感だが、著者は「堀内時代があったからこそ、若手の阿部や内海が奮起し、今の巨人がある」と、一定の評価を与えている。個人的には賛同しかねるが、面白い見方だと思う。また、FA補強組が生え抜きの期待の若手を自主トレに連れて指導したり、引退後にスタッフとしてチームを支えたりしているという事実から、FA制度を前向きに評価している点も、僕には無かった視点で、興味深かった。

 

阿部二軍監督の「今の子は自己評価が高い。謙虚さゼロです」というコメントが紹介されていたが、全くその通りだと思う。確かに今のプロスポーツ選手はビッグマウスが多いと感じる。阿部と同世代のおっさんの感覚だと、有言実行は滅茶苦茶格好良いが、できなければひたすら格好が悪い。ゆえに自分では出来ると信じていても口に出すのは憚られる。しかし今の若い子達には、「大口を叩いて出来なかったら恥ずかしい」という感情はあまり感じられない。むしろ宣言することで自分を鼓舞しているように見える。度胸が据わっていると思う。

 

野球中継で「巨人阪神伝統の一戦」というフレーズを良く耳にするが、実感は湧かない。正直なところ、阪神戦に特別な思い入れはない。通算対戦成績は巨人が大きく勝ち越しているし、最近も巨人の勝ち越しが8年間も続いているので、宿命のライバルみたいに言われると、戸惑ってしまう。阪神ファンが一方的に突っかかっているだけだと思う。同じように感じている巨人ファンは結構多いのではなかろうか。このあたり、著者にはもっと踏み込んで解説して欲しかった。

 

「清武の乱が世間に支持されなかったのは、巨人ファンの悲願だった江川監督誕生を阻止したから」という意見には、全く同意できない。僕は江川の現役時代を知らない。江川と言えば、やたら理屈っぽくてどことなく偉そうな解説だが、現役の首脳陣や選手達を批判しているように聞こえて、あまり好きではなかった。自分が正論を言っていると信じて疑わず、正論を言い続けることが常に正しいと思っているように見えた。あれでは反発する選手も多いだろうと思っていた。またセオリー重視で意外性に欠ける野球が重んじられるようになり、面白い野球が観られなくなるのではないかという懸念もあった。要するに江川には監督の器は無いと考えていた。よって江川の現場復帰が見送られることになり、個人的には「清武グッジョブ!」と思ったし、むしろ清武を更迭したナベツネに対する憤りが募った。育成派の清武が去り、FA補強派のナベツネが居座るという、旧態依然のパワハラ組織を見せつけられ、巨人の先行きに不安を感じた。しかし清武の自己犠牲を厭わぬ奮闘により、原監督が続投したことで、巨人は好成績をキープすることができた。清武は巨人にとって恩人だと思う。近年は清武が推進していた育成にも力を入れ始め、若く才能ある選手が躍動するようになった。清武は今の巨人の礎を築いた一人だと、僕は評価している。

 

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