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アベノミクス政策のツケを払うために、近い未来に長期の株価低迷が予想される中で、我々はどのように資産形成をしていくべきかを、提言した書籍である。全体を通して、同じようなことを、言い方を変えて何度も言及しており、内容の水増し感が強かった。十分に推敲していれば、半分ほどのページにまとめられたのではなかろうか。

以下では、本書の中でも特に印象に残った箇所を紹介し、所感を述べたい。なお文字数制限の都合で、前半と後半に分けて掲載する。当記事は前半にあたる。

 

    GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は基本ポートフォリオを変更し、国内及び海外株式の投資割合を約2倍に引き上げた。

    2013年の第一次黒田バズーカで、日銀は年間1兆円のETF購入方針を宣言し、次いで2014年の第二次黒田バズーカで、日銀はETF及びJ-REITの購入枠を年間3兆円に拡大した。

    外国人投資家は、2013年に151196億円もの買越を記録し、株高の原動力となった。

    一方、日本の個人投資家は、2013年に87508億円も売越を記録した。

本書に限らず、プロの経済アナリストの多くは、「外国人投資家は、官製相場に乗じて大量の日本株を買い、株価の上昇を見て売りに転じ、多額の利益を得ている」と論じているが、本当にそうだろうか。日本取引所グループの投資部門別売買状況に掲載されていた、株式年間売買状況を表にまとめてみた。売越とは、買った金額よりも売った金額の方が多い、ということである。2010年以降、日本の個人投資家は、東日本大震災が起こった2011年のみ、僅かに買越を記録したものの、それ以外は売越を続け、10年間の売越総額は352032億円に達している。日本の個人投資家の多くは、こまめに利益確定し、相場の状況によらず、着実に稼いでいると言えるのではないだろうか。一方の外国人投資家は、2018年のように巨額の売越を記録した年もあるが、10年間では142594億円もの買越である。外国人投資家の多くは、株価の低迷期だった2010年~2012年と上昇転換期の2013年の4年間で、計231290億円の買越を記録したが、その後は株式の売却を進めていると言えるのではないだろうか。つまり日本人の多くは短期売買戦略を取り、外国人の多くは中長期売買戦略を取っていると思われる。日本在住者は市況を肌で感じられるし、決算情報などの有益情報も集めやすいため、短期でも勝負できるが、外国人は情報を入手しづらく大局的にしか判断できないのだと思う。僕には良し悪しは判断できない。資産を増やせているならば、どちらでも構わないのではないかと思う。

外国人は、株価低迷期に購入した株を、2019年末時点では、まだ多数保有していたと思われる。外国人によって日本の株式相場を操縦されるという懸念も多少はあったと思うが、2020年の新型コロナウイルス感染拡大を受けて、外国人投資家の売越が続いており、日本の株式市場からの撤収が加速していると思われる。株価が底を突いた20203月の売越は21891億円に及ぶことから、かなりの外国人投資家が保有株式を手放したと考えられる。恐らく乱降下のリスクが払拭されたとは言えない株式投資はリスキーと判断し、貴金属など別の投資商品に資金が流れているのではないだろうか。一方で、日本の個人投資家は、20203月に8454億円の買越を記録した。日本の個人投資家の多くは、新型コロナウイルスが駆逐されれば株価は戻ると信じ、パニック売りをせずに塩漬けを選択しただけでなく、株価の急落局面を好機と見て、買い増しを進めたと考えられる。僕のように新規参入した投資家によるマネーも増えたと思う。5月の売越に転じたのは一部を利益確定したからだろう。どちらも理に適った戦略だと思う。予期せぬパンデミックが呼び水となって、外国人投資家の影響力が弱まり、日本の個人投資家の勢力が拡大したことは、日本の株式市場にとっては幸いだったと思う。

 

個人

外国人

2010年合計

-22,771

32,105

2011年合計

59

19,725

2012年合計

-19,112

28,264

2013年合計

-87,508

151,196

2014年合計

-36,323

8,526

2015年合計

-49,995

-2,510

2016年合計

-31,624

-36,888

2017年合計

-57,934

7,532

2018年合計

-3,695

-57,403

2019年合計

-43,129

-7,953

10年間合計

-352,032

142,594

     ※金額の単位は億円。四捨五入。

 

個人

外国人

20201

6,665

-2,820

20202

1,530

-1,677

20203

8,454

-21,981

20204

5,599

-8,097

20205

-2,061

-1,947

20206

-91

-8,419

20207

2,504

-4,373

7ヶ月合計

22,600

-49,314

     ※金額の単位は億円。四捨五入。

 

後半に続く

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