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業界の主要プレイヤーの勢力関係を図式的に把握できる良書。各業界の市場成長度を天気に例えて表現していて、事業規模が異なる業界間の比較も行える。株式投資を始めるにあたり、業界研究と投資先選定の参考にさせてもらった。当記事では、20年度予想が「快晴」又は「晴れ」と示されていた業界を対象に、個人的見解を踏まえて展望を述べたい。
(1) 宇宙開発・・・快晴
「宇宙を制する者は世界を制する」と言われているが、残念ながら日本の市場規模は小さく、日本企業の存在感は薄い。「世界では1000社を超えるベンチャー企業が誕生している」とのことだが、勝ち組企業を探し当てることは非常に難しい。投資先としては避けたい業界だ。
(2) 5G・・・晴れ
今年の春から日本でも商用展開が始まった。ハード・ソフト両面で、今後10年間は安定した市場拡大が見込まれる。長期保有前提で、NTTドコモやKDDIなど、高配当の5G銘柄を買うのは、選択肢に入れていいだろう。
(3) AI・・・快晴
AI市場は米中が牽引しており、日本企業が大勝ちする可能性は低いが、日本にもユニークな技術を有するベンチャー企業がいくつか存在する。将来性に賭けて投資しても面白いと思う。
(4) QRコード・・・晴れ
日本ではプレイヤーが乱立、再編の動きも出ている。「paypay」が頭一つ抜け出した感はあるが、今のところ勝敗が決したという感じはしない。実際にスマホ決済を使ってみると、ポストペイ型の電子マネーの方が、スマホやアプリを起動する手間が無い分、使い勝手が良い。還元率アップキャンペーンも落ち着きつつあり、政府の後押しがなければ、次第に下火になっていくと思われる。
(5) リチウムイオン電池・・・快晴
2018年時点ではパナソニックが世界トップシェアを守っているが、部門利益率は1%程度と低く、新規大型投資も凍結されているため、じきに中国企業に追い抜かれるだろう。パナソニックが、太陽光発電と液晶パネルに全力投資した、かつてのシャープと同じような末路を歩まないことを願う。
(6) スマートフォン・・・晴れ
5G対応スマホの登場により、飽和しつつあった市場の再成長が期待されている。5G対応スマホは数年後に型落ちが出回り始めてから一気に普及が進むと見る。その頃には都市部を中心に5G通信用のインフラ整備も進んでいると思われる。日本において5G普及の鍵になるのは、大容量通信を見据えた通信費の削減だろう。まあ、動画や電子書籍はPCモニタで楽しみ、音楽を聴く習慣が無い僕には、どうでもいい話だが。
(7) シェアリング・・・晴れ
フリマアプリ市場が急成長を遂げているようだが、僕には馴染みがなく、現実味に欠ける。海外市場では伸び悩んでいるようだし、低俗な転売屋が荒稼ぎしているという話もよく耳にするし、イメージは良くない。今は各社がニーズの掘り起こしに力を入れているため、市場は伸びていくと思われるが、生産者に売上が還元されないシェアリング業界を、あまり応援する気にはなれない。
(8) 調理ロボット・・・晴れ
外食産業の人手不足解決に貢献したいという想いは共感できるが、多種多様な作業工程を的確に再現できるロボットが登場するのは、ずっと先になるだろうし、店舗存続の危機にある個人経営店が手を出せる価格で販売されるとは思えない。収益化に苦労しそうな気がする。
(9) サイバーセキュリティ・・・快晴
在宅勤務、オンライン医療、暗号資産など、サイバー空間を利用したビジネスは拡大を続けており、それに付随してサイバーセキュリティ需要も堅調に伸びていくと思われる。市場減速の予兆は見当たらず、投資先の最有力候補だと思う。
(10) ソーシャルロボット・・・快晴
2018年の世界市場は541億円とのこと。家庭向けは、トレンドに敏感な人達が興味本位で購入しているだけだと思う。搭載機能はスマホなど別のもので代用できるものばかりだし、娯楽品・嗜好品にしては高価で簡単には手が出せない。一般家庭に普及することはないと思われる。本命は、高齢者向け施設、保育園、娯楽施設などの法人向けだと思う。成長の余地はあると思うが、現時点では勝ち組になりそうな企業は見出せない。
(11) 東京五輪/大阪万博・・・晴れ
前回の東京五輪/大阪万博ほどのレガシーが生まれるとは思えない。五輪特需は既に出尽くした。近年は五輪開催後に経済成長が鈍化した国が多いとのことだが、恐らく今回の日本も同じ道を辿ると思う。しかし大阪万博に向けた特需が本格化するのはこれからで、特に建設と交通は規模が大きく、業績向上が期待できる。IR構想が上手く当たれば、万博後に宿泊や観光も恩恵を得られる可能性があると見る。
(12) 先端技術用材料・・・晴れ
日本が世界で先行している数少ない分野だ。本書によると、5G関連の需要が本格化するのは23年以降と予測され、今は将来の増産を見据えて、各社とも設備投資を進めているとのこと。海外に目立った競合がいないことから、特に有望材料の製造技術を複数持つ企業は、躍進が期待できると思う。
(13) スマート農業・・・晴れ
国内の植物工場の約半数が赤字とのこと。ブランド品として認知された一部の施設を除き、採算が取れていないと思われる。売上を高めるために大型農園を造れば、高品質の作物を安定して大量に供給できるようになるため、単価が下落して収益が悪化するジレンマに陥る。収益確保には、海外市場への拡販が必要と思われるが、スマート農業のシステムを輸出すると、収穫物が同質化してブランド価値が毀損され、日本産農作物の輸出に悪影響を及ぼす恐れがある。話題先行で投資が過熱しているように見え、今後の先行きは不透明だ。
(14) トラック・・・晴れ
自動運転技術を搭載した貨物輸送用トラックの開発が進行している。市場規模は大きく、覇権を握れば一気に売上は伸びていくだろう。しばらくは成り行きを静観し、勝敗がほぼ決してから投資をしても遅くはないと思う。
(15) 産業ロボット・・・晴れ
日本には有力なプレイヤーが揃っている。ハードの製造業にしては利益率も優れている。売上は世界経済と連動し、浮き沈みは激しいが、中長期的に成長は続くと予想される。長期保有前提で高配当の株式を購入するのはアリだと思う。
(16) サービスロボット・・・晴れ
何年か前に、勤めている会社でアシストスーツをテスト運用したが、使い勝手の悪さから導入を見送った経験がある。家庭用のロボット掃除機を愛用しているが、他の家電と比べて故障頻度が高く、そのくせ長期保証制度が無く、メーカーも壊れやすいことを認識して販売していると思われる。製品の機能及び品質の向上が普及の鍵を握るだろう。
(17) プラントエンジニアリング・・・晴れ
収益が安定しておらず、投資先に選ぶのはリスクが高いと思う。
(18) ウェアラブル端末・・・晴れ
正直な所、個人向けのウェアラブル端末には、魅力を感じない。スマホに取って代われるぐらいの、生活必需品になることを目指さないと、嗜好品の立ち位置からは脱却できないだろう。法人に訴求するためには、レンタルやリースを強化し、導入コストを下げるなどの工夫が必要だと思う。
(19) 医療機器・・・晴れ
一層の需要拡大が見込まれる治療用医療機器で、日本勢は欧米企業の後塵を拝している。合従連衝や新規参入の動きは活発で、どの企業グループが主役になるか読めない。海外情勢にも精通しておく必要があるため、情報源が限られるアマチュアの投資家は、投資先から外した方が無難だと思う。
(20) 電子部品・・・晴れ
先端技術用材料と同様に日本が世界をリードしており、今後も優位性は揺るぎそうにない。スマホ向けの需要は飽和しつつあるが、電気自動車や工場自動化の広がりが、追い風になると予想されており、今後も安定した成長が見込まれるだろう。
(21) 半導体・・・晴れ
市場は5G向けや電動自動車向けの需要拡大により成長局面に入ると考えられているが、日本企業は低シェアに甘んじており、浮上の糸口も見出せない。国内株式を買うのは止めた方がよいと思う。
(22) 半導体製造装置・・・晴れ
半導体市場が成長する見通しなので、半導体製造装置業界も当然成長していくと考えられる。当業界には有力な日本企業が数多く存在する。ただし米中貿易摩擦の影響が大きく、先行きは不透明だ。米国大統領選挙後の米国の対応を見てから、投資判断をした方がよいと思う。
(23) 半導体材料・・・晴れ
半導体及び半導体製造装置市場が成長すれば、半導体材料市場も成長する。特にシリコンウエハーで高いシェアを持つ信越化学工業とSUMCOは、利益率が非常に高く、安定感がある。
(24) eコマース・・・晴れ
小売に占めるEC比率は6%程度に過ぎず、まだまだ伸び代がある。市場には多数のプレイヤーが犇めいているが、日本企業では楽天とZホールディングス(旧ヤフー)が圧倒的地位を築いている。どちらも本業が好調な状況に胡坐をかかず、経営多角化を進めている点も好感できる。
(25) クラウド・・・快晴
市場は急成長が続いているようだが、米国企業の独壇場で、日本企業に逆転の芽は無さそうだ。
(26) アプリ・ネットサービス・・・晴れ
SNSはどれも利用しておらず、使う動機も無い。株式投資先選びは、市場の成長性や経営指標や経営指針などを総合的に評価することが基本だとは思うが、僕は自分が応援したい業界かどうかを重視したい。よって当業界の主力企業に投資するつもりはない。
(27) RPA・・・快晴
人材不足に悩む業界やコスト削減が課題の業界は山ほどある。まだ市場規模は小さいが、将来性は計り知れない。RPAのようなITツールを活用するには、高度な専門知識が要求されるため、キメ細かいアフターサービスが期待できる国内企業は、引く手数多と思われる。
(28) VR・AR・MR・・・晴れ
娯楽施設向けの需要は一服したように感じるが、本書によると、婚礼や旅行や不動産業界での導入が加速する見通しとのこと。更に市場が成長していくためには、工場などの作業性改善ツールとしての利用や、個人向けの拡販が必要になると思う。ユーザビリティを高めた商品を開発した企業が勝者になるだろう。
(29) 炭素繊維・・・晴れ
日本勢がシェアの過半を占めており、特に東レは独占的な地位を確立している。目下、販売価格が低迷し採算が取れていないようだが、生産能力増強による製造コスト削減と機能向上により、用途が拡大すれば、成長産業に大化けする可能性を秘めている。
(30) 塗料・・・晴れ
国内は日本ペイントと関西ペイントの2強体制。グローバルで勝ち抜くには、2社が共同戦線を張れればよいのだが、独占禁止法に抵触してしまうため、現実的ではない。覇者はM&Aの進展で決まる。言い換えると、情報戦に弱い個人投資家は大勢が決するまで傍観していた方がいいと思う。
(31) フィンテック・・・快晴
投資は旺盛とのことだが、個人向けで普及が進んでいる実感は無い。汎用性・利便性が高いサービスのリリースが市場成長の行方を左右するだろう。
(32) 消費者向け金融・・・晴れ
コロナ不況により引き合いは増えると予想されるが、貸し倒れのリスクも高まるため、先行きは混沌としている。投資は控えた方が無難だと思う。
(33) コンサルティング・・・晴れ
まさに群雄割拠。勝ち馬を見つけ出すのは容易ではない。投資は避けるべきだ。
(34) 人材サービス・・・晴れ
現在はコロナ不況による需要激減で業績は悪化していると考えられるが、コロナウイルスが終息すれば市場は再び活気づくだろう。長期的に見れば、慢性的に人手不足が続く、医療・介護業界にパイプを持つ企業が伸びるだろうが、短期的には外食産業など、コロナ不況の煽りをモロに受けている業界に強みを持つ企業が、V字回復を果たすと予想する。
(35) バイオ・創薬ベンチャー・・・晴れ
創薬ベンチャーの新薬承認確率は極めて低い。ロマンはあるが、手堅く資産運用したいならば、手を出すべきではないだろう。
(36) 再生医療・・・晴れ
日本の優秀な理系人材は、ほとんどが医師を志すため、ポテンシャルは高いはずだが、規制の壁に阻まれて、治験が思うように進んでいなかった。最近になって、ようやく日本でも実用化の目途が立ちつつあるようだが、ベンチャー企業の大半は大赤字を計上している。創薬ベンチャー同様、ロマン枠と考えるべきだろう。
(37) コーヒー豆・・・晴れ
日本のコーヒー消費量は高水準を維持しているらしいが、関連業種の利益率の低さが引っ掛かる。コーヒー豆の単価は、気候変動というコントロール不能な因子に強く影響を受けるため、安定しているとは言い難い。別の飲み物が流行し、消費量が減少に転じる可能性も否定できない。新潮流として話題になったサードウェーブ・コーヒーは、一過性のブームで終わった感がある。以上の理由から、今後の安定成長には疑問符が付く。
(38) レジャー・テーマパーク・・・快晴
コロナウイルスの影響で臨時休業が相次いでおり、売上は激減しているはずだ。沈静化しても、人々は生活の立て直しを優先すると思われ、レジャー客が従来水準に戻るまで、しばらく時間がかかると推察される。株価回復を辛抱強く待つことができ、なおかつ株主優待を無駄にすることなく活用する目算があるならば、バーゲンセール中に株式を取得するのは合理的と言えるだろう。
(39) 旅行・・・晴れ
訪日外国人旅行者は堅調に増えているが、別誌で、大手旅行会社はインバウンド需要を取り込めていない(現地の旅行会社やベンチャー企業に顧客を奪われている)と耳にした。また当業界はコロナ不況によるダメージが最も深刻で、復調までの道のりも長いと思われる。政府は、旅行需要を喚起するための支援策を打ち出すと宣言しているが、効果は限定的と思われる。
(40) ホテル・・・晴れ
外国人観光客数が増え続けていることを背景に、新規開業や改装オープン攻勢を仕掛けている状況は、バブルのような危うさがある。需給バランスが崩れ、ホテルが負動産化すれば、業績が一気に落ち込むことも考えられる。
(41) ゲーム・・・晴れ
2019年にITジャイアントのグーグルが参入し、アマゾンも参入を目指しているとの噂が立っている。既存顧客の奪い合いが苛烈になり、ソニーや任天堂といった老舗大手企業も安泰とは言えない。ハードやソフトでスマッシュヒットを生み出せても、その恩恵は10年も持たない。浮き沈みが激しいため、投資初心者には向かない業界だと思う。
(42) 映画・アニメ・・・晴れ
最後に映画を観に行ったのは大学生の頃だろうか。人気TVアニメの続編が劇場版で制作されることは非常に多く、興味が無いわけではないが、一般受けする話題作は公開から1年もすれば地上波でテレビ放送されがちだし、オタク向けの話題作は動画配信を待てばよいし、どうしても観たい作品はブルーレイを買った方がいつでも繰り返し視聴できるので、わざわざ映画館に足を運ぶ必要を感じないのだ。映画の興行収入は、ここ15年程2000億円前後で安定しており、ここから急成長するとは思えない。映画ファン以外が株式を買う価値は無いと思う。
(43) 動画配信サービス・・・晴れ
僕はアマゾンプライムビデオを1年間試した後、dアニメストアに鞍替えした。サブスクリプションは、月額料金の安さと配信タイトルの専門性が決め手となる。dアニメストアのアニメ配信作品数は圧倒的No.1で、月額料金は業界最安級の税込440円だ。大学生時代は毎年100本以上のVHS・DVDをレンタルし、年間1万円以上注ぎ込んでいたことを考えれば、その半額以下の負担で、好きなだけアニメを観られる時代になったことを、大変嬉しく思う。
(44) スポーツ・フィットネス・・・晴れ
僕が勤めている会社では、フィットネスクラブの月額料金を補助する福利厚生制度がある。昨今、健康経営の一環として、同様の制度を拡充する企業は増加していくと思われ、法人向けに拡販している業界大手を中心に、安定した成長が見込まれる。株式を買うならルネサンスがいいと思う。元々単価は安かったが、コロナウイルス蔓延後に株価が大きく値下がりし、更に手を出しやすくなっている。スポーツ用品はゴールドウインに注目したい。近所の中高生が担いでいるスポーツバッグは、ほとんどがノースフェイス。若い世代を中心にブランドが浸透しており、将来性がある。
(45) 広告・ネット広告・・・晴れ
広告会社は一部の大手を除き名前が表舞台に出てこないため、何に強みがあり、何に力を入れようとしているのかが、見えてこない。よく分からない業界には投資をするつもりはない。
(46) グローバルメディア・・・晴れ
世界に影響力を持つグローバルメディアは、残念ながら日本には存在しない。
(47) 空運・・・晴れ
僕が飛行機に乗るのは年間1往復あるかないか。あまり馴染みがない業界だ。観光需要の伸びに伴い、市場は活況が続くと見るが、国内大手のJALが経営破綻したことからも分かるように、競争は熾烈。特別な思い入れがない限り、特定の企業に肩入れするのは避けた方がよさそうだ。
(48) 鉄道(JR)・・・快晴
鉄道(JR)は、もはやインフラといっても過言ではない。例えばJR西日本やJR九州の場合、100株につき1枚貰える株主優待券を使えば、営業路線内の運賃と料金が半額になる。新幹線の利用頻度が高く、株主優待を無駄なく使える目途があるならば、買ってみてもいいのではないだろうか。
(49) 鉄道(私鉄)・・・晴れ
インバウンド需要に支えられ乗客数は上向き。JRと同様に、安定成長株と言える。ただ、株主優待は回数券を配布している所が多く、優待利回りはあまりよくない。個人的にはJRを推奨する。
(50) 倉庫・物流施設・・・快晴
eコマース市場の成長に合わせて、倉庫・物流施設の需要は高まる一方だ。個人向けのトランクルームがTV番組で特集を組まれるなど流行の兆しを見せている点も好感材料と言える。ただ成長産業ということで、利益を投資に回している企業が多く、業績好調な割に配当利回りは芳しくないようだ。最大手の三井倉庫HDの前期配当性向は僅か6%にとどまる。増配の余力は大いにあるという見方もできるため、コロナ不況で株価が暴落している今のうちに買っておくという判断も有りだと思う。
(51) 総合商社・・・晴れ
コロナショックを受けて資源、特に原油価格が急落しており、業績の下方修正は免れない。だが大手商社は市況に翻弄されないよう、非資源事業に軸足を移しつつあるため、減益しても黒字は確保するのではないかと思う。また、軒並み高配当なので、ポートフォリオに組み入れておくと安心感がある。資金力に乏しい個人投資家は、単価が安い双日あたりが狙い目だと思う。
(52) 通販・テレビ通販・・・晴れ
ネット通販の好況に牽引され市場は広がっているらしいが、一部の大手企業に人気が集中しており、中小企業は苦戦を強いられているようだ。投資するならEC事業者の方がいいと思う。
(53) 中食・・・晴れ
10年ほど前までは、弁当をよく買っていたが、糖質カットがダイエットに有効であると知ってから、購入を控えるようになった。今後は健康志向や高級志向を謳った総菜専門店が伸びていくと思う。贔屓にしていた駅前の総菜屋は閉店してしまったが、自分が良いと思うものは、世間がどう評価しようと、応援したいと思う。
(54) 警備・・・快晴
特別な技術や技能を必要としないため、シルバー世代や若年フリーターの雇用の受け口になっているイメージがある。介護や外食産業に比べれば、現場の人手不足は深刻ではなさそうだが、コト消費熱の高まりを受けて、イベントの警備ニーズ拡大が予想される。省人化対策を実行し、人件費を抑えられるかどうかが、収益確保のポイントになるだろう。
(55) 育児・保育・ベビー用品・子供服・・・晴れ
幼児や小学生を対象とした、英会話やプログラミング教育教材を扱う事業者は、先行きが明るい。首都圏中心に多様な習い事を展開している事業者も、今後に期待が持てる。だが、僕のような独身者は、ママ友の口コミのような貴重な情報源に触れる機会が無いため、投資は躊躇してしまう。
(56) イベント・・・快晴
政府の営業自粛要請によって、最も致命的な打撃を受けている業界のひとつと目される。東京五輪は1年程度の延期が決まった。もし中止となれば、関連イベント事業者は更に大きな痛手を被る。中小企業は会社存続が危ぶまれる。しかしイベント熱が衰える気配は見えないため、危機を乗り越えることができたら、一気に成長する可能性を秘めている。
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