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クーポン券を獲得する機会を得て、先月から電子書籍を利用するようになった。今のところ古本の購入が主であることに変わりはないが、電子書籍の良さも実感している。当記事では、電子書籍と古本を比較し、それぞれのメリット・デメリットをまとめた。
【価格】ほぼ古本の勝ち(一部例外あり)
人気作又は最新作の場合は、電子書籍の方が安い場合もあるが、基本的には古本の方が安価である。また人気作又は最新作の場合でも、売却を前提に購入する場合は、古本の方が結局のところ安上がりとなる。ただし電子書籍は人気シリーズの序盤(多くは第1巻)が期間限定で半額~無料になる場合が結構あるため、コレクションに興味が無い人は、序盤は安い電子書籍で読み、途中から古本に切り替えると良い。四コマ漫画などの大判書籍や古い作品は、ほぼ例外なく古本の方が安く、価格差も大きく、期間限定セールの対象になることも少ないため、品質にこだわりがなく、探す手間を厭わない人は、古本をオススメする。
【品質】電子書籍の圧勝
経年劣化しないことは、誰もが実感できる電子書籍の長所である。古本で新刊同様の品質を有しているものは稀にしかない。僕は、新刊との価格差と品質劣化状況を天秤にかけて、許容できる場合に限り、購入することとしている。
古本の品質評価のポイントは「目視」「手触り」「匂い」の3点と考える。
古本屋は店内の照明を暗くしている所が多いため、最も目視評価しやすい焼けの進行状況も、じっくり観察しないと見落とすリスクがある。カバーの凹みなど目視では判別しにくい傷は、指の腹部分で静かになぞるとよい。目視や手触りで分かる品質劣化は、買取査定で評価される可能性が高いため、読書後の売却を予定している場合は特に、入念に確認することをオススメする。
煙草や香水やカビや排気ガスなどの臭気は、周囲へ伝播する恐れがある。悪臭が原因で査定額が減額された経験は無いが、悪臭を理由とした返本に応じてもらえた経験も無いため、蒐集保管目的で購入する場合は特に、可能であれば匂いが浸透していないかを確認すべきである。
僕は、ネットで古本を買ったことはないし、今後も購入するつもりはない。自分で実物を評価してからであれば、買って後悔しても自己責任なので割り切れるが、どこの誰だか分からないスタッフにハズレを引かされたら、しばらくの間は怒りを引きずると思う。モノを買う以上、品質にこだわるのは当然ではないだろうか。
【付属品の充実】古本の圧勝
電子書籍には「カバー」「帯」「広告」「特典」が付属しない。本をコレクションアイテムとして考える場合、これらは致命的な欠陥である。カバーが欠損した本は、買取不可又は買い叩かれることから考えて、カバーは本の価値を大きく高める存在と言える。デザインを工夫した帯はカバーイラストとの相乗効果で本のプレミア感を一層高めてくれるし、煽り文句や推薦コメントはファン感情をくすぐるものが多い。広告チラシで得た同時期刊行作品の情報から、良作に巡り合えた経験は数知れない。小冊子やグッズやDVDなどの特典は、単体で入手することが難しく、時機を逸すると入手不可能となるため、「いいな」と思ったら後悔する前に買ってしまうべきだ。
僕が利用している電子書籍の場合は、裏表紙とカバー裏のおまけも掲載されていない。特にカバー裏のおまけは、趣向を凝らしたものが多々あるため、コンテンツを余すことなく楽しみたい人は、新刊又は古本を購入するとよい。
【保管/整頓のしやすさ】電子書籍の圧勝
古本は有形資産である。ゆえに古本は保管領域が必要となる。蔵書が数十冊程度のライトユーザーならば気にならないかもしれないが、数百冊~数千冊ともなると、置き場所の確保が問題となる。僕は自宅の一室を漫画部屋にしているが、本棚やクローゼットに収納できなかった本が、床のあちらこちらに山をつくり、他人には見せられない惨状となっている。一方、電子書籍は無形資産であり、パソコンやタブレットなどの電子機器にデータとして保存されるため、現実に保管場所を割り当てる必要が無い。
本は購入のたびに整頓の手間が生じる。発刊順に綺麗に並べることは至難だ。前の巻を読み直そうと思っても、どこに仕舞ったのか忘れてしまい、5分10分探し回る破目に陥ることは珍しくない。一方、電子書籍はジャンル別や五十音順に整頓することが容易で、購入済みの同作品は自動で刊行順に並べられるため、読みたい本をすぐに見つけることができる。
【読みやすさ】古本の勝ち
僕は20インチのデスクPCで閲覧しているため、あまり気にならないが、スマホは画面が非常に小さいため、ページ毎に拡大縮小の操作が必要となり、非常に煩わしい。タブレットはコミックスより重く、机やテーブルに肘を置かないと腕が疲れてしまうため、長時間の読書には適さない。
ただしコーヒーブレイクしながらの読書であれば、個人的には電子書籍を推奨する。本を汚してしまわないか気になって、読書に集中できないからである。
【買い求めやすさ】電子書籍の圧勝
古本屋で目当ての本を見つけるには大変な時間を要する。数枚のメモを片手に辛抱強く探しても品切れの場合が圧倒的に多く、見つかっても状態に不満を感じ、購入を断念することが少なくない。その点、電子書籍は、キーワード検索で簡単に欲しい本へ辿り着けるし、在庫切れの心配も無い。自宅とお店を往復する時間も費用もかからない。古本屋巡りを宝探し感覚で楽しめる人にとっては、買い求めやすさはアドバンテージにならないかもしれないが、家に引き篭もって時間が許す限り読んでいたい人にとっては、手軽に購入できる電子書籍は魅力的に映るのではないだろうか。
紙媒体の新刊にこだわりを持つ人も多いと思う。かつての僕もそうであったが、新刊ばかり好んで購入していた結果、経済的な負担を感じるようになり、少なからず葛藤はあったが、今では電子書籍や古本を愛用している。「どうしても欲しい初回限定特典を確実に手に入れたい」「大好きな作家のお気に入りの作品なので是非とも愛蔵したい」「親しい人にプレゼントしたい」等、新刊を買わなければならない理由がなければ、電子書籍や古本を選択肢に加えてはいかがだろうか。
