12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
16年度は「時間外就業時間を月平均20時間以下にする」「定時退社率を50%以上にする」を目標として、自分なりに働き方改革に取り組んだ。結果は以下の通りとなった。
【15年度】
時間外就業時間:月平均39.5h
定時退社率:未調査
有給休暇取得:9.5日
【16年度】
時間外就業時間:月平均20.3h
定時退社率:66.5%
有給休暇取得:11.0日
定時退社率は目標を余裕で達成。有給休暇取得日数が1.5日増となったが、時間外就業時間もほぼ目標達成した。なお基本給は月当たり平均10,950円昇額したが、年収は約18万円下がった。賞与の差異を差し引くと約16万円下がったことになる。
17年度は、後輩社員が他部門に異動となり、業務を引き継ぐことになるため、業務量は2割増しくらいになると予想されるが、業務のさらなる効率化を追求することで、時間外就業時間は月平均で35時間以下に抑え、有給休暇取得日数を増やしたい。16年度は11.0日しか取得できなかったが、17年度は15.0日以上の取得を目標とする。
会社の飲み会に参加すると、必ずと言っていいほど、独身であることを肴にされる。とりわけ50代60代男性社員の絡み酒は非常に鬱陶しい。最近は飲み会参加を嫌がる若手社員が増えていると聞くが、この手の絡みから逃れたい一心で、飲み会を忌避する若手社員も、一定数いるのではないだろうか。僕の体験談をいくつか紹介したい。
(※)Tは著者「Tiss」の略。
男「髪が短くてダサい。」
T「○○さん(男が世話になった先輩男性社員)は、もっと短いですが…?」
男「お前は中途半端。短くするなら、せめて五分刈りくらいにしろ」
男「服が安物っぽい。ユニクロか?」
T「値段は覚えていません。ユニクロではなかったと思います。」
男「新しいの買えば?」
男「なぜメガネ?なぜコンタクトにしない?」
T「メガネの方が、眼が疲れた時に付け外しが簡単にできて、便利だからです。」
男「コンタクトに替えろ。その方が垢抜けて見えるかもしれん。」
男「休みの日には何してる?」
T「旅行に行ったり、食べ歩きのイベントに参加したり、家でのんびり漫画を読んだり、ですね。」
男「漫画?くだらんなあ。イベントで女の子に声かけたりしないのか?」
T「しないですね。そういうイベントではないです。」
男「そういうイベントじゃないとか、そんなのはどうでもいい。とりあえず声かけてみろ。」
男「おい、◇◇(僕の上司で独身)に、いつ結婚するんですかって聞け」
T「御自分で聞かれたらどうですか。僕は◇◇さんが結婚するかどうかなんて、興味無いです。」
男「あほか。俺も興味無いわ。◇◇のことも、お前のこともな。」
T「それなら、静かに酒と料理を楽しんではいかがですか?」
男「俺は宴会を盛り上げるためのネタを提供してやってるだけだろ。つくづく、つまらん男だな、お前は。」
男「結婚相談所に申し込めよ。数打てば当たるかもしれんやろ。」
T「高いから嫌です。男さんが全額出してくれるなら、いいですよ。」
男「はあ?あほ言うな。」
男「お前、もしかして、女に興味無いのか?」
T「興味はありますよ(ローティーンの少女に、とは言えないな…)。」
男「合コンには行かないのか?」
T「行ったことはありますが、特に何もありませんでした。」
男「ブスだったのか?」
T「自分の趣味(乗馬)をひたすら喋る等、ちょっと合わないな、と思いました。」
男「それは確かに無いが…。そんな奴だけじゃ無かっただろ?」
T「自分よりも年上でしたので、気乗りしませんでした。結婚するなら子供が欲しいから、同い年か、年下がいいです。」
男「高望みするなよ。結婚できるだけでもいいだろ。連絡先は交換しなかったのか?」
T「していません。そんな雰囲気ではありませんでした。普通の飲み会でした。」
男「あほか。そいつらがダメでも、そいつらに友達を紹介してもらったら、次につながるだろ」
T「合コン相手に友達を紹介して欲しいなんて言えませんよ。面と向かってダメ出ししているのと同じじゃないですか。」
男「あほ。体面なんて考えるな。もっと必死になれ。」
2/10~2/11、1泊2日で愛知旅行に行った。新幹線往復切符付きで名古屋市のホテルに宿泊するフリープランを探したが、取り扱っている旅行会社をなかなか見つけることができなかった。観光地としての人気は、政令指定都市の中ではワーストと思われる。この旅行には両親も誘ってみたのだが、すげなく断られてしまった。名古屋市はセールスポイントの発信力が致命的に不足していると思う。
★☆★総評★☆★
名古屋市街地はJRよりも地下鉄が便利である。市内を観光する場合は地下鉄全線一日乗車券の購入を推奨する。4回乗り降りすれば元が取れる。また切符を呈示すれば施設入場料や飲食店で割引を受けられることがあるため、市内観光及び市内宿泊を考えている人には特にオススメである。対象の施設及び店舗は、名古屋市交通局の公式ウェブサイトに掲載されている。
名古屋観光の場合、宿泊地は名古屋駅周辺か栄駅周辺が主な候補となるが、僕は栄駅周辺をオススメする。名古屋の王道観光スポット(名古屋城、熱田神宮、白鳥庭園、徳川園、桃巌寺(名古屋大仏)、ナゴヤドーム等)へのアクセスが良く、飲食店も豊富にある。
2日目は犬山市を観光した。犬山は「犬山城」「博物館明治村」「リトルワールド」が三大観光名所と言われている。今回「博物館明治村」は時間の都合により断念したが、かなり評判が良いため、再訪の機会があれば一度は行ってみたいと思っている。
名古屋には、味噌煮込みうどん、どて煮、手羽先、名古屋コーチン、きしめん、味噌カツ、天むす、ひつまぶし等、名物料理が数多くある。どうせなら有名店を予約して訪れてみてはどうだろうか。喫茶店のモーニングも有名だが、名古屋のモーニングは観光ガイドブックに「雰囲気重視」と書かれてしまうレベルなので、あまり期待し過ぎない方がいいと思う。ホテルの朝食よりも安上がりで済む点は魅力を感じた。
★☆★名所の所感★☆★
■名古屋市科学館
展示観覧券は大人400円、展示とプラネタリウムのセット券は大人800円。地下鉄全線一日乗車券を呈示すれば2割引となる。高校生以上の学生は半額、中学生以下は、なんと無料で展示とプラネタリウムを楽しむことができる。東京スカイツリーのプラネタリウム「天空」が大人1500円であることを考えると破格の安さと言えよう。プラネタリウムは世界最大としてギネスブックに認定されているとのこと。今回は時間が足りずスルーしたが、再訪の機会があれば観賞したいと思う。
-30℃の世界を体感できる極寒ラボ、2基のテスラコイルから放たれる電気火花の爆音を体感できる放電ラボ、高さ9メートルに及ぶ人工竜巻を観察できる竜巻ラボなどの大型展示に加え、触って楽しめる小型展示も充実しており、平日にもかかわらず多くの小中学生で賑わっていた。日常生活において、小中学生の集団を物理的に近距離で感じられる機会は皆無に近いため、少なからず高揚したことは言うまでも無い。結構な穴場と思われる。
■大須観音(御朱印有り)
大須商店街の入口にある。今回の旅の安全を祈願したのだが、地下鉄名城線が積雪による停電で運行休止になるなど、交通トラブルが頻発した。あまり御利益はないのかもしれない。
■万松寺(御朱印有り)
大須商店街と同化していた。
■名古屋城
入場料500円。地下鉄全線一日乗車券を呈示すれば400円。復元工事中の本丸御殿を見学した。木造の清廉とした空間は非常に居心地が良かった。天守閣も登った。こちらは可もなく不可もなく。
■熱田神宮(御朱印有り)
創祀1900年以上を誇る由緒正しき神社。境内には熱田神宮の1900年の歩みをまとめた掲示物があり歴史の深さを感じることができる。数百羽か、あるいはそれ以上と思われるカラスの大群に気圧された。
■犬山城
入場料550円。国宝五城の一角。当日は曇り時々吹雪。おかげ様で冠雪の犬山城を拝むことができた。城内も敷地面積も小ぢんまりとしていて、愛らしさを感じた。
■針綱神社(御朱印有り)
犬山城の御膝元にある神社。
■三光稲荷神社(御朱印有り)
針綱神社の目前にある神社。銭洗池がある。
■犬山城下町
通行人がほとんど見当たらず有名観光地らしい賑わいは無かった。一人では入りにくい雰囲気の菓子屋がいくつかあり、名物のげんこつ飴を購入。
■リトルワールド
入園料は大人1700円。犬山城とのセット券だと通常2250円のところが1900円となり、公式ウェブサイトでも広告しているが、僕は名古屋鉄道(通称:名鉄)が販売している「まるドキッ リトルきっぷ」3800円を推奨する。入園券(1700円)と名鉄電車全線乗り放題(ちなみに名古屋駅~犬山駅は往復1100円)と犬山駅~リトルワールド間のバス無料券(往復980円)と園内で使える1000円クーポン券と民族衣装1回体験券(300~500円相当)が付いている。特にリトルワールドの他にも名鉄沿線の観光を計画している人にはオススメの切符である。
2.5kmの周遊路に沿って世界各国の民家を移築・復元している。外観だけでなく内装も忠実に再現しており、曼荼羅や壁画は地元民を招聘して製作したとのこと。
民族衣装を試着して記念撮影できる。1回300~500円と良心的な価格設定なので、家族連れやカップルや友達連れにオススメである。
園内には世界の郷土料理を味わえる屋台やレストランがあちこちにあり、食べる所には困らない。普段口にする機会がほとんど無い料理も数多く、メニュー表を見るだけでも楽しい気分になれる。ただし価格設定は高めである。
★☆★その他の名所の簡単な紹介★☆★
行き先候補には挙げていたが、行くことができなかった名所についても簡単に紹介する。
■白鳥庭園
熱田神宮から徒歩圏内にある中部地方最大規模の日本庭園。入園料300円。地下鉄全線一日乗車券を呈示すれば240円。計画には入れていたが、地下鉄遅延の影響により時間が足りず、断念。
■桃巌寺(名古屋大仏)
全身緑色の悪趣味な大仏を拝むことができる。男根が大量に生えている。秘宝館的な雰囲気に惹かれたが、名古屋中心地から離れていたため、計画から外した。
■名古屋テレビ塔
展望料金1000円。地下鉄全線一日乗車券を呈示すれば900円。栄駅周辺の夜景を楽しむ予定だったが、晩飯の食べ過ぎで動く気力が無くなり、断念。
■スカイプロムナード
展望料金750円。名古屋市街を一望することができる。当日は悪天候で見通しが非常に悪く、また展望施設内は天井が開放されており、冷たい風雨に曝されると予想されたため、断念。
■徳川園
入園料300円。地下鉄全線一日乗車券を呈示すれば240円。知名度は高いが、規模は白鳥庭園に劣る。どちらか片方観覧すれば十分と考え、計画から外した。
■大曽根温泉湯の城
平日750円。休日800円。徳川園から地下鉄名城線大曽根駅へ戻る途中に立ち寄ることができる。名古屋駅や栄駅周辺には、めぼしい温泉浴場施設が見当たらないため、ビジホの狭い浴槽に満足できない人にはオススメできそうである。
■湯の華アイランド
名鉄西可児駅から無料の定期送迎バスが出ている。自家用車無しの場合、恐らく名鉄犬山駅から最も行きやすい温泉浴場施設である。入浴900円。岩盤浴付きだと倍の1800円。リトルワールドの滞在時間が想定以上となったため、断念。
■博物館明治村
この年になると、どうしても援交を夢想してしまう。独身一人暮らしなので、お金には特に困っていない。JC手コキ1回千円なら毎日頼んでも大丈夫だ。JSなら倍出してもいい。相場は全く知らないが、ぶっかけオプション千円、ごっくんオプション二千円、写真撮影1枚につき千円、全脱ぎ二千円、お触り5分につき二千円くらいなら、結構リーズナブルだと思う。このまま独身を貫けば、稼いだお金を使い切れず、大量に余らせたまま昇天してしまうだろう。それなら、貧困女児にお金をあげて昇天した方が有意義と言えよう。援交は必要悪だと思う。
本番はできなくても構わない。身体に負担を強いてまで強要するつもりはない。JSJCに自慰のお手伝いをしてもらえれば満足なのである。実際のところ、性経験に疎いJSJCの技能で射精に至ることは難しいかもしれないが、JSJCにしてもらうこと自体が、僕のようなロリコンにとっては、何ものにも代え難いプレシャスメモリーになるのだ。もちろん上手なら嬉しいが、下手でも教える余地があると思えて、嬉しく感じるだろう。
先日、電子書籍のメリットとデメリットに関する記事を投稿したが、興味はあるものの、どの電子書籍を選べばよいか分からず、二の足を踏んでいる人もいるのではないだろうか。当記事では、僕が利用している電子書籍「コミックシーモア」と「DMM電子書籍」について紹介したいと思う。電子書籍選びの参考になれば嬉しく思う。
【価格】
基本的には「コミックシーモア」の方が安価と言える。「DMM電子書籍」はクレジット決済の場合は購入金額の1%がポイント還元される。一方「コミックシーモア」は月額ポイントコースに登録した場合、金額に応じて特典ポイントが付与される。例えば10800円で10000ポイント購入した場合、2500ポイントが即座に追加付与される。これは常に25%割引が適用された状態で書籍を購入できることを意味する。
また「コミックシーモア」では割引クーポンが週に1~2回程度配布される。1度に配布されるクーポンの数量は1~10枚で、割引率はほとんど10%だが、稀にそれ以上の割引率を有するクーポンが配布されることもある。「DMM電子書籍」では、少なくとも年末から現在に至るまでクーポンの配布は一切無かった。恐らく今後も期待できないだろう。
独自セールの開催規模は「DMM電子書籍」の方が遥かに大きい。「コミックシーモア」ではキャンペーンひとつ当たりのセール対象は数冊~数十冊で、内容も1巻立ち読み増量など些細なものが多い。しかし「DMM電子書籍」は数百冊~数十万冊(全作品)規模で、30~50%のポイント還元セールを行うことが多い。しかも「DMM電子書籍」のポイント還元は、その買い物でポイントを使用しても獲得ポイントが減少しない。つまり30%のポイント還元は30%割引と同義であり、50%のポイント還元は50%割引と同義である。「コミックシーモア」で開催されるポイント還元セールは、その買い物で割引クーポンを使用すると、割引額に応じて獲得ポイントが減少する。つまりポイント還元セールではなるべく割引クーポンを使用しない方が賢明と言える。
要約すると、大型セールが開催されるまで気長に待てる人は「DMM電子書籍」、新刊が出たらすぐに購入しないと気が済まない人は「コミックシーモア」が向いていると言えよう。
【アプリの使いやすさ】
アプリの立ち上がりと同期の速さは「コミックシーモア」に軍配が上がる。「DMM電子書籍」はかなり遅い。また不具合が比較的起こりやすいらしく、僕も使い始めて2ヶ月足らずのうちに同期ができなくなる不具合が生じ、サポートに対処を相談したことがある。
「DMM電子書籍」は拡大/縮小がクリック操作で簡単に行うことができ、また画面サイズに合わせる補正操作をワンクリックで行えるFit機能が実装されており、操作性は良好である。ページ捲りは、どちらもストレスフリーで行うことができる。
【品揃え】
アダルト関連書籍の品揃えに関しては「DMM電子書籍」は国内随一であり、「コミックシーモア」は足元にも及ばない。特にJSやJCなどのローティーンを題材にした成年コミックのラインナップは特筆に値する。二次元大好きロリコン諸兄の力強い味方になってくれるだろう。
「コミックシーモア」はティーンズラブやボーイズラブなど女性向けコミックの品揃えに定評があるようだが、僕の嗜好とは異なるため、詳しいことはよく分からない。
【その他】
ネットショッピングでは、ポイントサイトを経由して購入手続きを進めることにより、別途ポイントを獲得することが常識と思われるが、僕が調べた限りでは「DMM電子書籍」を対象としたポイントサイトは存在しない。「コミックシーモア」も数は少なく、初回会員登録時など、1度しか使えない所が多い。現在、繰り返し利用できるポイントサイトの中で、ポイント付与率が最も高いサイトは「エルネ」だと思われる。付与率は通常7.5%である。僕は「コミックシーモア」を利用するようになってから、「エルネ」に新規登録した。「エルネ」公式によるとポイント発行は1ヶ月半~3ヶ月とのことで、まだポイントは獲得できていないが、「エルネ」のポイント発行も加味すると、「DMM電子書籍」の価格面での優位性は、大型セール開催時以外、ほぼ無いと思われる。
「コミックシーモア」は立ち読みの画質が非常に粗く、吹き出しの文字が読みとれないこともあるが、「DMM電子書籍」の立ち読みの画質は製品と遜色がない。作品探しは「DMM電子書籍」で行うことを推奨する。
労働環境の改善は、労働者の保護・育成の基本であり、本来は国家主導で取り組むべき重要課題である。
EU加盟諸国では勤務間インターバルを11時間以上確保することを1993年に法規制している。例えば、午前8時30分始業の場合、午後9時30分を過ぎても勤務を継続すると、翌日の始業時刻を遅らせなければならない。この規制は、特にサービス業や製造業のようにシフトが組まれている業態にとって、長時間残業を抑止する効果があると思われる。
残念ながら日本には類似の法規制は存在しない。近年になって通信業界のKDDIグループ各社が、労使交渉の末に8~11時間のインターバル規制の導入で合意したとのことだが、他の業界に波及する様子は感じられない。各業界あるいは各社労使の個別交渉による妥結を重んじた歴史、すなわち労働環境の改善という国の重要課題を民間に丸投げしてきた歴史が、良好事例が波及しづらい現状を生み出していると思われる。
日本でもインターバル制が導入されたことを好意的に捉える論評が多く見受けられるが、僕は「11時間」を死守できなかった点が、非常に問題だと感じる。「11時間」には深夜残業を原則禁止しようとする意志を感じられるが、11時間未満、例えば「8時間」だと、むしろ深夜残業の免罪符を与えてしまうことになりかねないと懸念する。
労働環境の改善に対して、国は本腰を入れて対策を打とうとしているように思えない。国が本気にならない理由として2つの背景があると僕は考えている。
第一に「労働市場の流動性が低いこと」が考えられる。終身雇用制度は崩壊したと言われて久しいが、上昇・独立志向が強い一部のビジネスパーソンを除くと、自発的に転職を繰り返す人は未だ少数にとどまっているため、労働環境が劣悪な企業が市場から淘汰されないのではないだろうか。元従業員は、SNS等のコミュニケーションツールを活用して、前職場の具体的な実情を拡散して欲しい。
第二に「AIの発達により自働化が進んでいること」が考えられる。自働化が進めば必要となる労働人口は少なくなる。少子高齢化が進み労働人口の減少が懸念されている日本の現状を考えると、少ない労働人口で国内総生産を維持あるいは増大させる対策として、AIによる省人化は理に適っていると言えるが、技能や技術の伝承に携わる人々が減少することにより、優れた職人や専門家が生まれにくくなるのではないかと危惧する。2045年に人工知能が人を凌駕する技術的特異点を迎えるのではないかと話題になっているが、産業界ではもっと早くに訪れるのではないだろうか。つまり、今は人がロボットに教えている段階だが、やがて人がロボットに教えを請うようになり、ロボットが間違えていても正すことができなくなり、ロボットが言う事を盲信するしかなくなるのではないだろうか。優れた技能や技術を有する労働者を育成できなくなり、また育成する必要性も低くなると、労働者を保護する機運も低くなると推察する。
たぶん僕が定年を迎える頃(30年後くらい)になっても、インターバル規制は法制化されていないのではないかと思う。
クーポン券を獲得する機会を得て、先月から電子書籍を利用するようになった。今のところ古本の購入が主であることに変わりはないが、電子書籍の良さも実感している。当記事では、電子書籍と古本を比較し、それぞれのメリット・デメリットをまとめた。
【価格】ほぼ古本の勝ち(一部例外あり)
人気作又は最新作の場合は、電子書籍の方が安い場合もあるが、基本的には古本の方が安価である。また人気作又は最新作の場合でも、売却を前提に購入する場合は、古本の方が結局のところ安上がりとなる。ただし電子書籍は人気シリーズの序盤(多くは第1巻)が期間限定で半額~無料になる場合が結構あるため、コレクションに興味が無い人は、序盤は安い電子書籍で読み、途中から古本に切り替えると良い。四コマ漫画などの大判書籍や古い作品は、ほぼ例外なく古本の方が安く、価格差も大きく、期間限定セールの対象になることも少ないため、品質にこだわりがなく、探す手間を厭わない人は、古本をオススメする。
【品質】電子書籍の圧勝
経年劣化しないことは、誰もが実感できる電子書籍の長所である。古本で新刊同様の品質を有しているものは稀にしかない。僕は、新刊との価格差と品質劣化状況を天秤にかけて、許容できる場合に限り、購入することとしている。
古本の品質評価のポイントは「目視」「手触り」「匂い」の3点と考える。
古本屋は店内の照明を暗くしている所が多いため、最も目視評価しやすい焼けの進行状況も、じっくり観察しないと見落とすリスクがある。カバーの凹みなど目視では判別しにくい傷は、指の腹部分で静かになぞるとよい。目視や手触りで分かる品質劣化は、買取査定で評価される可能性が高いため、読書後の売却を予定している場合は特に、入念に確認することをオススメする。
煙草や香水やカビや排気ガスなどの臭気は、周囲へ伝播する恐れがある。悪臭が原因で査定額が減額された経験は無いが、悪臭を理由とした返本に応じてもらえた経験も無いため、蒐集保管目的で購入する場合は特に、可能であれば匂いが浸透していないかを確認すべきである。
僕は、ネットで古本を買ったことはないし、今後も購入するつもりはない。自分で実物を評価してからであれば、買って後悔しても自己責任なので割り切れるが、どこの誰だか分からないスタッフにハズレを引かされたら、しばらくの間は怒りを引きずると思う。モノを買う以上、品質にこだわるのは当然ではないだろうか。
【付属品の充実】古本の圧勝
電子書籍には「カバー」「帯」「広告」「特典」が付属しない。本をコレクションアイテムとして考える場合、これらは致命的な欠陥である。カバーが欠損した本は、買取不可又は買い叩かれることから考えて、カバーは本の価値を大きく高める存在と言える。デザインを工夫した帯はカバーイラストとの相乗効果で本のプレミア感を一層高めてくれるし、煽り文句や推薦コメントはファン感情をくすぐるものが多い。広告チラシで得た同時期刊行作品の情報から、良作に巡り合えた経験は数知れない。小冊子やグッズやDVDなどの特典は、単体で入手することが難しく、時機を逸すると入手不可能となるため、「いいな」と思ったら後悔する前に買ってしまうべきだ。
僕が利用している電子書籍の場合は、裏表紙とカバー裏のおまけも掲載されていない。特にカバー裏のおまけは、趣向を凝らしたものが多々あるため、コンテンツを余すことなく楽しみたい人は、新刊又は古本を購入するとよい。
【保管/整頓のしやすさ】電子書籍の圧勝
古本は有形資産である。ゆえに古本は保管領域が必要となる。蔵書が数十冊程度のライトユーザーならば気にならないかもしれないが、数百冊~数千冊ともなると、置き場所の確保が問題となる。僕は自宅の一室を漫画部屋にしているが、本棚やクローゼットに収納できなかった本が、床のあちらこちらに山をつくり、他人には見せられない惨状となっている。一方、電子書籍は無形資産であり、パソコンやタブレットなどの電子機器にデータとして保存されるため、現実に保管場所を割り当てる必要が無い。
本は購入のたびに整頓の手間が生じる。発刊順に綺麗に並べることは至難だ。前の巻を読み直そうと思っても、どこに仕舞ったのか忘れてしまい、5分10分探し回る破目に陥ることは珍しくない。一方、電子書籍はジャンル別や五十音順に整頓することが容易で、購入済みの同作品は自動で刊行順に並べられるため、読みたい本をすぐに見つけることができる。
【読みやすさ】古本の勝ち
僕は20インチのデスクPCで閲覧しているため、あまり気にならないが、スマホは画面が非常に小さいため、ページ毎に拡大縮小の操作が必要となり、非常に煩わしい。タブレットはコミックスより重く、机やテーブルに肘を置かないと腕が疲れてしまうため、長時間の読書には適さない。
ただしコーヒーブレイクしながらの読書であれば、個人的には電子書籍を推奨する。本を汚してしまわないか気になって、読書に集中できないからである。
【買い求めやすさ】電子書籍の圧勝
古本屋で目当ての本を見つけるには大変な時間を要する。数枚のメモを片手に辛抱強く探しても品切れの場合が圧倒的に多く、見つかっても状態に不満を感じ、購入を断念することが少なくない。その点、電子書籍は、キーワード検索で簡単に欲しい本へ辿り着けるし、在庫切れの心配も無い。自宅とお店を往復する時間も費用もかからない。古本屋巡りを宝探し感覚で楽しめる人にとっては、買い求めやすさはアドバンテージにならないかもしれないが、家に引き篭もって時間が許す限り読んでいたい人にとっては、手軽に購入できる電子書籍は魅力的に映るのではないだろうか。
紙媒体の新刊にこだわりを持つ人も多いと思う。かつての僕もそうであったが、新刊ばかり好んで購入していた結果、経済的な負担を感じるようになり、少なからず葛藤はあったが、今では電子書籍や古本を愛用している。「どうしても欲しい初回限定特典を確実に手に入れたい」「大好きな作家のお気に入りの作品なので是非とも愛蔵したい」「親しい人にプレゼントしたい」等、新刊を買わなければならない理由がなければ、電子書籍や古本を選択肢に加えてはいかがだろうか。
11/25~11/27、2泊3日で福岡旅行に行った。福岡市には6年間住んでいたことがある。僕にとっては第二の故郷である。
★☆★総評★☆★
福岡市では、西鉄バスが縦横無尽に交通網を張り巡らせ、市民の足として定着しており、乗りこなすことができれば便利である。ただし市街地周辺(博多~天神)は交通量が多いため、徒歩や自転車の方が早く目的地に到着できることが多い。またバスは路線が非常に複雑で分かりにくいため、土地鑑がない人は地下鉄の利用をオススメする。
福岡市はご飯が美味い。
長浜ラーメンは極めてシンプルな豚骨ラーメン。非常にさっぱりとした喉越しのスープが特徴で、完飲しても胃もたれしない。紅生姜を大量にぶちこみスープを桃色に染めよう。
博多うどんは非常に柔らかくモチモチした食感。出汁は関西風の優しい味わい。ごぼうの天ぷらが定番のトッピングである。今回の旅行でも楽しみにしていたのだが、行きつけのお店が改装のため休業しており、口にすることができなかった。
佐賀県の呼子まで足を運ばなくても、普通の大衆居酒屋でイカの活造りを千数百円程度で堪能できる。時季を問わず食べられる点も嬉しい。
ごまサバも必食である。特製のたれと、たっぷりのゴマが絡んだサバは、全く臭みがなく、柔らかい。酒の肴はもちろん、白飯のおかずにもいい。
鳥料理も有名。今回の旅行では、天草大王と華味鳥を刺身や水炊きで頂いた。次の機会には串焼きを頂きたい。
他にも、もつ鍋、辛子明太子、一口餃子など、酒が進む名物料理が多い。
博多駅周辺の変貌には驚かされた。僕のイメージでは「博多=交通の要所、中洲=歓楽街、天神=繁華街」であり、博多に観光地としての魅力はあまり感じていなかったが、再開発が進んだおかげで、今では確実に見所が増えている。
★☆★名所の所感★☆★
【福岡市】
■つばめの杜
10時~23時。無料。福岡市周辺を一望できる。
■櫛田神社(御朱印有り)
博多総鎮守。あっかんべーをしている風神が有名。
勇壮かつ華やかな装丁に惹かれ、御朱印帳を購入。なお、御朱印を受け付けている寺社のほとんどで、オリジナルデザインの御朱印帳を販売していた。お気に入りの1冊を探してみるのも楽しいと思う。
■東長寺(御朱印有り)
日本最大級の木造大仏があり、地獄巡りもできる。平成23年竣工の五重塔は端正な佇まい。
■承天寺
「饂飩蕎麦発祥之地」と記された石碑がある。
■上川端商店街
名物の川端ぜんざいは週末とイベント時の期間限定で食すことができる。甘さは激しめで、口直しで供される沢庵との相性は抜群である。
80年以上の歴史を誇る明月堂の直営店がある。明月堂は福岡を代表する製菓会社で、看板商品の「博多通りもん」は福岡市民のソウルスイーツ。舌の上でとろける餡が絶妙。5個パック税込560円と値段も手頃なので福岡土産に最適。
■はかた伝統工芸館,博多町家ふるさと館
10時~18時。無料。博多織の実演・展示・販売がある。運悪く展示棟が空調工事で休館中だった。
■住吉神社(御朱印有り)
特筆すべきことは無し。
■楽水園
9時~17時。100円。スケールは小さい。今回は利用しなかったが、菓子付の抹茶が+300円で楽しめるのは、とてもいいと思う。
■ロボスクエア
9時半~18時。無料。福岡タワーへ行くついでに立ち寄った。ロボットと触れ合うことができる。フロアはさほど広くはない。多少、名前負けしている感はある。
■福岡タワー
タワーのライトアップは照度不足で手持ちのデジカメでは綺麗に撮影できなかった。しかしタワー前のストリートにある樹木のブルーイルミネーションは見事だった。展望台は、9時半~22時、800円。
■天神ゆの華
繁華街、天神から徒歩圏内にある、塩分多めの温泉。泉質は非常に良い。街中にあるからと言って侮ってはいけない。露天風呂は水深90センチ近くあるため、最深部で座ると息ができない。石臼引きの十割蕎麦(会員価格:450円)が名物。福岡在住時は週一ペースで通っていた。天神駅周辺のホテルに泊まる場合は強くオススメする。
■大濠公園
福岡市民のジョギングコース。鳥の楽園。
公園の南側にある日本庭園は、9時~17時、240円。6歳未満65歳以上は入園無料。楽水園よりも広大で、整備も行き届いていた。
■福岡縣護国神社(御朱印有り)
今回来訪した寺社仏閣の中では一番のお気に入り。全体的に落ち着いた雰囲気がある。木製の大鳥居は風格があり、本殿は威風堂々としていた。
■福岡城址,福岡城むかし探訪館
ガイドツアー「鴻臚館・福岡城バーチャル時空散歩」に申し込んだ。タブレット端末を手に史跡内を散策し、現地でガイドの説明を受け、福岡城にまつわるトリビアを学ぶことができた。2時間で一人500円と非常にリーズナブル。オススメ。
■筥崎宮(御朱印有り)
日本三大八幡の一。参道が長い。とにかく長い。博多どんたく、博多山笠と共に、博多三大祭りに数えられる放生会(ほうじょうや)では、この参道一杯に数百店の露店が軒を連ね、活気に溢れる。
■香椎宮(御朱印有り)
当初の計画では、筥崎宮から博多の食と文化の博物館(通称:ハクハク)まで歩く予定だったが、同行者と相談した結果、香椎宮に足を延ばすことになった。最寄駅から徒歩10~15分ほど離れているが、踏切を渡って鳥居をくぐる所まで行けば、迷うことはないだろう。境内にある売店の甘酒と綾杉せんべいが有名。15時で閉まるため要注意。
■博多駅周辺の商業ビル
JRJPビルの地下にある、駅から三百歩横丁は、実は駅から結構離れているため、比較的人が少なく、狙い目。JR博多シティにあるシティダイニングくうてんは、やや高級路線の店が多い印象。ここ数年で博多駅周辺は様変わりしてしまったが、改札前のクロワッサン屋は、相変わらずの行列で、安心した。
■博多駅前広場
クリスマスマーケットで賑わっていた。イルミネーションが美しかった。
【太宰府市】
■大宰府政庁跡
西鉄の都府楼前駅から徒歩圏内にある。広大な敷地に石碑がポツンポツン。浪漫を感じるための観光スポットである。
政庁跡に向かう途中にある、小中学校の正門が、なかなか格好良かった。
■観世音寺,観世音寺宝蔵(御朱印有り)
観世音寺宝蔵は、9時~17時、500円。迫力ある巨大仏像が多数展示されており、並の博物館を超越したスケール感がある。仏像の解説を館内放送でループさせている点も好印象。博物館だと音声ガイドだけで500円取られることを考えると、非常に良心的な価格設定と言える。また博物館だと人が密集していて見学しにくいことも珍しくないが、こちらは終始貸し切り状態だった。オススメ。
■竈門神社(御朱印有り)
駅から相当離れており徒歩で向かうのは無謀。コミュニティバスまほろばの内山行きに乗り、終点で降りれば、目前にある。バスは通常30分に1本しかなく、交通の便は良くないが、大宰府観光ツアーに組み込まれているらしく、境内に少なくとも数百人はいたと思う。境内から宝満山の登山口につながっているため、観光客に交じって登山者の姿も散見された。
■太宰府天満宮参道
いつ来ても大賑わい。名物は梅ヶ枝餅は外せない。今回は太宰府駅の最寄りにある売店で購入。焼きは控えめ、餅は柔らかめだったと記憶している。安定の美味しさ。
■大宰府天満宮(御朱印有り)
普通、御朱印の受付窓口は1箇所しかないが、ここには2箇所ある。しかも複数人の担当者がスタンバイしていて、順番待ちをしていると「お先にお待ちの方、こちらへどうぞ!」と声を掛けられる。さすが太宰府天満宮。
なお天満宮参拝の後、光明禅寺(8時~17時、200円)にて紅葉を愛でる計画だったが、時間が押していたため、今回は立ち寄ることができなかった。またの機会があれば、是非再訪したい所だ。
■天開稲荷神社(御朱印有り)
大宰府の裏手に隠れた稲荷神社。階段が結構きつかった。なお天開稲荷神社の御朱印は、大宰府天満宮の御朱印受付でお願いすれば、頂くことができる。
【筑紫野市】
■二日市温泉(大丸別荘)
日帰り温泉付き食事プラン、11時~15時又は12時~16時、5940円から。
公式HPにて「100坪の温泉」「3500坪の日本庭園」との謳い文句が掲載されていたが、温泉旅館にしては広い温泉と広い中庭がある、程度のインパクトしか受けなかった。露天風呂もサウナもない。だが硫黄臭が仄かに漂う泉質は素晴らしく、また30分ほどの入浴中、貸し切り状態で寛げた点は良かった。なお源泉は飲用することが可能。不味くはなかった。
5940円の最安コースを選んだが、提供された会席料理は標準的なもので、特に物足りなさは感じなかった。公式HP掲載のお品書きによれば、ランクアップすると量が増えてしまうため、2軒目や食べ歩きを計画している場合は、むしろ5940円コースを選ぶべきである。
大手電機メーカーの三菱電機にて、博士課程を修了して入社した幹部候補生が、長時間労働で労災認定を受けたことが話題となっている。当事案から読み取れる三菱電機の問題点について考察する。
報道によると、男性の上司は「残業時間の過少申告を事実上強制していた」「常軌を逸したパワハラを日常的に行っていた」とされている。これが真実だとすると、上司のパーソナリティに問題があったことは疑いようがない。この上司は、三菱電機の社会的信用を著しく毀損したという理由で、恐らく懲戒解雇されるだろうが、当事案の原因を上司個人に帰結させることは根本的な再発防止にはならない。三菱電機は以下の4点に取り組む必要があると、僕は考える。
①人事評価制度(管理者の選定基準)の見直し
恐らく問題の上司は非常に優秀なプレイヤーで、プレイヤーとしての能力や成果が認められて、昇進を果たしたのだと推察するが、優秀なプレイヤーが優秀な管理者になるとは限らない。むしろ優秀過ぎるプレイヤーは、他人の失敗や非効率を許すことができない、不寛容な管理者になる可能性が高いと思われる。管理者に求められるものは、人材育成能力、倫理遵法の精神、度量の大きさ等であり、プレイヤーとは求められるものが異なる。このことを理解したうえで、人事評価制度を見直す必要があるだろう。
僕が勤める会社にも、何人もの若手技術者を休職・退職に追い込み、従業員から大いに嫌われている男性がいるが、プレイヤーとしての功績を評価されて、課長に昇進を果たしている。近しい従業員から評判を聴取し、それを査定に反映していれば、彼が課長に昇進することはなかったであろう。人事を非難する人も少なからずいたが、人事を責めても意味がない。人事が正しい判断を下せるように、優れた管理者を選定する仕組みを構築することが重要である。
②管理者教育の充実
プレイヤーは日々研鑽を積むことにより成長することができる。管理者も同様である。三菱電機ほどの大企業であれば、管理者に対する教育も実施していたと思われるが、労災認定の事実を真摯に受け止め、現行の教育制度は不十分あるいは無意味であったと認めるべきである。
③若手技術者を即戦力として扱う風土の改革
たとえ高度な専門技術を有していたとしても、業務経験が少なければ、要領良く業務を遂行することは難しい。大学の研究室は、個人のペースで研究を進めることができ、また営利団体ではないため思うような成果が得られなくても滅多に責められはしないが、会社では上司による定期的な進捗状況のフォローがあり、進捗に遅れがあれば厳しく叱責されることもある。長く大学生活を送っていれば、ギャップに戸惑い、適応に時間を要することもあるだろう。また学校の研究分野と業務内容が完璧にマッチングしていることはほとんど有り得ず、若手技術者は否が応にも新しい知識を習得しなければならない。すなわち若手技術者の心理的・時間的負担は非常に大きいと言える。
自らの若手技術者時代を振り返り、部下の働きに不満を感じる管理者もいると思うが、今の管理者が若手だった20~30年前から革新的に技術は進歩しており、当時は最先端だった技術が陳腐化していることも多い。しかし陳腐化した技術の中にも学ぶべきことは多く含まれる。すなわち今の若手技術者が前線で活躍するためには、今の管理者が若手の頃よりも遥かに多くのことを習得する必要がある。自らの経験に基づき若手を批判することはナンセンスである。
僕は、少なくとも入社から3年間は研修期間と考え、成果を求めるべきではないと考えている。
なお、僕が勤める会社でも、メンタル不調により休職あるいは退職を余儀なくされた従業員のほとんどが、入社数年以内の若手技術者である。三菱電機に限った話ではない。若手技術者の労働環境改善は、喫緊の課題だと考える。
④部下の入退室記録と申告時間の差異を管理者の査定項目に加える
上司が部下に対して残業時間の過少申告を強制する動機を解消する必要がある。恐らく三菱電機では、部下の残業時間が所定の時間を超えた場合、管理者は産業医からの改善指導や経営者からの叱責を受けるのではないかと思う。管理者は、自分が改善指導や叱責といった鞭を食らいたくないから、部下に過少申告の強制という鞭を食らわせているのではないだろうか。部下の入退室記録と申告時間の差異が大きい場合には管理者の査定を下げるなど、部下に矛先を向けさせないための対策を検討する必要があるだろう。
にほんブログ村本書を読んで特に印象に残った記述は以下の4点である。
①大失敗をしてしまったら、
「私に今できることは?」と尋ねよう
「謝罪を繰り返すばかりでは何も解決しない」「まずは応急処置」「謝るのは落ち着いてからでよい」という極めて合理的な主張であるが、思い返してみると自分がそのように振る舞えていたかは甚だ疑問である。上手くいかなかったことを悔んだり詫びたりする暇があったら、善後策を検討することが担当者の責務であることを改めて自覚することができた。
②「あ、私も今日は魚の気分でした」。
食事は、上司と同じものを頼もう
これは全く共感できなかった。同調を是とする発想にはむしろ嫌悪感を覚える。各自が食べたいものを好きに頼めばよいではないか。これは協調を重んじる女性ならではの思想だと思う。男は、上長や同僚の食べ物の好き嫌いなど全く興味がないし、違うものを食べようが全く気にしない。どうでもよいのである。
③飲み物の温度を合わせることで、
会話のペースが合ってくる
これも全く共感できなかった。女性の上長が相手だと、こんなことにまで気を遣わないといけないのか…。おっさんばかりの職場で良かった。
④緊張していると感じたら、
緊張している自分をほめる
「緊張を感じるのは、その場を大事にしている証拠である」「むしろ緊張しなくなったら終わりである」とは、僕も考えていたが、緊張をポジティブに捉える考えは持ち合わせていなかった。目から鱗である。
にほんブログ村