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白人警察官が黒人男性を拘束した際に死なせたことに端を発したデモが、全米各地で活発化している。ここまでデモが拡大した理由のひとつに、新型コロナウイルスの感染拡大の影響があると思慮する。
報道によると、今年3月中旬から5月末までの期間中に、アメリカにおける失業保険の申請件数が4000万件を超えたそうだ。仕事を失ったが、この御時勢、次の職もなかなか決まらず、先行きの不透明さに悶々としていたところに、「人種差別問題」という人類共通のトピックスが現れたため、鬱憤晴らしを兼ねて大騒ぎしているように、対岸からは見える。香港のデモは、統制を強め武力鎮圧も辞さない中国政府に対する抗議の意味があるため、暴徒化はやむを得ないと思うが、「人種差別問題に真剣に向き合おう」という強いメッセージを打ち出すことと、何の罪もない商店を襲い略奪行為を働くことに関連性はなく、正当化する余地は無い。
デモの目的は、各個人のイデオロギーに訴えることなのに、ホワイトハウスを取り囲む必要性がどこにあるのだろうか。トランプ大統領が安全確保のためデモ隊排除に動くのは至極当然だと思うし、それを非難する野党議員の考えの方が、僕には理解できない。むしろデモを政争の具に取り上げようとする姿勢が露骨で、浅ましく映る。
このデモは落としどころが見えない点も問題だと思う。イデオロギー問題は根が深く、早々に解決するものではないし、そもそも解決したかどうかを確認することが難しい。人々が飽きるか、疲れるまで、デモは続くのではないかと思う。米国大統領選挙がデモを終える契機になるかもしれないが、新たなデモの火種を生む可能性もある。今後の展開は見通せない。
こんな状況なのに、米国の株価は続伸している。不思議だ。経済活動の本格再開に動き出したとはいえ、新型コロナウイルスの第二波が襲来する可能性は残されており、不景気の到来は確定的で、従来水準に回復するまで数年以上かかると予想される。加えてデモの広がりで、内政も不安定。僕も投資家の一人だが、どうして楽観できるのか、よく分からない。
日本株も米国株に牽引されて上昇基調にある。投資チャンスが遠退いていく。不謹慎かもしれないが、二番底を信じて待ちたい。
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