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僕が在籍している事業所は長年赤字経営が続いているため、予算配分を決めている本社の指示により、昨年度から開発費と起業費の大半をカットされている。予算の再獲得は、現有戦力の効率的運用と経費の大幅削減の合わせ技で、黒字化を達成することが前提条件となっている。従来通りの予算を確保するには、累積赤字を帳消しにするほどの黒字を継続しなければならないが、攻めの投資を抑止された状況では、競争力を高める対策は実行できない。現在、23年度までの起業計画を検討しているが、投資を見送れば生産に支障を来たすリスクが高い投資(例:高経年設備の更新)、労働環境の改善を目的とした投資(例:空調設備の更新)以外は原則見送られる方針であり、僕が要求した作業合理化を目的とした設備の改造工事は、早々に不採用を告げられた。

赤字経営の根本原因は、身の丈を超えた受注による非効率の常態化だと考えられている。納期遵守目的で外注依存が進み、様々な弊害が生じている。大まかに言うと、採算が悪い外注業者を追加採用せざるを得なくなったり、外注業者の納期遅延を見越して早めに発注した部品類の一時保管用に、外部倉庫の借用費が発生したり、所内加工品と比べて不良率が高く、修正や再製作が必要となるため、現場にモノが滞留し、かわし作業を都度実施したり、といった諸問題が発生している。そこで当社では、大胆な受注制限による負荷削減に加えて、仕事を奪われた開発部門の人員を、人手が足りていない設計部門や製造部門や生産管理部門に配置転換し、人的リソースの有効活用に努めている。

ここまでの対応は、多少の不満はあるものの、致し方無いことだと、納得はしている。さて、ここからが本題になる。赤字経営下でまず取り組むべきことは既存事業の強化であり、採算化まで時間を要する新規事業への投資は、経営が軌道に乗るまでは見送るべきである。僕が働いている工場は、所内の他の工場とは180度状況が異なり、人余りや設備の遊びが問題視されている。加工及び試験は100%内製化できているため、外注削減によるコスト削減の余地は無く、受注制限により売上が落ちれば固定費を賄うことができず、更に赤字が進行する。キーパーツを内製化しているため、工場を閉鎖するという選択肢は考えられない。よって受注拡大のため新規事業を模索するのは当然のことと言える。しかし、当工場はオートメイションが非常に進んでいるため、直接部門の人員は1名程度と非常に少なく、また大半の設備が導入から15年経過し、固定資産の償却費もほぼゼロ化している。投資の優先順位は決して高いとは言えない。担当者としては遣る瀬無いが、会社全体のことを考えると、当工場は現状維持とし、他の工場の改善に注力することが望ましい。

しかし上層部はどうしても工場の稼働率を上げたいらしい。新規事業を始めるためには、当然事前の準備が必要となる。具体的には、製造技術を確立するための開発投資と、量産体制を整えるための設備投資が必要となる。自社保有技術や既設設備を流用できればよいが、そんなうまい話はそうそう無い。ざっくり見積もって、量産化まで数年かかり、投資額は億に達し、順調に稼働できたとしても、投資回収まで10年はかかるだろう。「今やるべきことではない」という想いを込めて上申しているが、上層部に折れる様子は見られない。「とにかくやってみようという気持ちが無いのか!」と、僕を責め立てる。やってみる前に投資費用獲得の見通しを立てることが先決ではなかろうか。今の事業所の経営状況で、多額の設備投資申請を本社が認許するとは到底思えない。量産化の見通しが立たないまま、開発投資に踏み切るのは、賢明とは思えない。すぐに効果を刈り取れる開発にリソースを振り向けるべきである。「お金のことは俺が何とかする!お前は俺を信じて開発に集中すればいい!」とでも言ってくれれば多少は安心できるのだが、「できるかどうかをまず確かめよう。お金のことは取り敢えず置いておこう」と言うのだから、不信は募るばかりだ。平社員なので面と向かっては言えないが、さすがに無責任が過ぎると思う。上層部が考えることは一般社員には理解できない。

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