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本書は、いすゞ自動車OBの佐藤CVS(Certified Value Specialist)をはじめとしたVE界のレジェンド達による共著である。VEやテアダウンの実践における注意点を実例を交えた解説や、グローバル・スタンダードになりつつあるが日本では馴染みが薄いFASTの概要が図表付きで掲載されており、優れたVEの解説書と言える。また、現役の技術者・管理者に対する厳しい記述が随所に見られるため、自己啓発書としても有用と思われる。
本書を読んで、特に印象深かった記述は以下の4点である。
①価格ネゴによりコストを下げることは原価低減とは言わない。取引先がもともと下げ代を踏まえて見積もりを出してきているだけの話である。
尤もな話だとは思う。価格ネゴの時間を他の付加価値が高い業務(生産、開発など)に割り当てた方が有意義だと言いたいのだろう。だが価格ネゴの大変さは評価して欲しい。
僕が勤めている会社では、相見積もりと仕様精査による値下げ交渉が必須となっており、スタッフはこれにかなりの時間を費やしている。例えば、最初は5000万円の見積もりを呈示されたが、数十時間に及ぶ価格ネゴにより最終的には4000万円で発注できたとする。数十時間で1000万円の支出を削減できたわけだから、有益な活動だと思うが、この成果に関して会社が評価することは一切ない。そうすることが当たり前と言われる。当然スタッフの意欲は削がれ「予算内であれば別にいいや」という気持ちになり、商社と結託して価格ネゴを頑張った風に見せたり、多少高く感じてもそのまま発注するようになる。他にも設備補修費や開発費などは、毎年のように予算圧縮を要請されるが、どれだけ支出を抑えても、やはり評価の対象にはならない。支出抑制活動も経営改善に少なからず寄与しているのだから、相応の評価をして欲しい。
②優れたVEの成功事例を展示室に飾り、その成果を讃えてはどうか。VEを実践して成功を収めることが経営トップや幹部になる登竜門とするべきである。
僕の勤めている会社では、改善良好事例の展示会が毎年開催されるが、はっきり言って時間の無駄だと思う。担当者は展示物の制作のために何十時間も没頭することになるが、会場に訪れるのは、ほんの一握りの社員だけである。時間に見合うだけの価値があるとは思えない。経営トップや幹部の見栄や自己満足のために開催しているように思える。価格ネゴの方がよっぽど実益があり、有意義だ。
③VE提案発表会で大々的に発表されたテーマが実施されないケースがよくある。発表会はセレモニーではない。発表会をVE提案実施のスタートと考えることが何よりも重要だ。定期的にフォローアップし、刈り取りを確実に進めなければならない。実施の支援を強化するために、フォローアップの専任を置くというのもひとつの手である。
威勢のよい計画を立てても実行が伴わないことは日常茶飯事だ。関係者は皆「無理だ」と思っている内容でも、発表するように言われたから仕方なく登壇することも多い。成果を収めてから、活動内容をフォーマットに記入し、定められたプロセスに沿って活動したように見せることも多い。そのような発表を聴講することに、どれほどの価値があるのだろうか。発表会はセレモニーでしかない。時間の無駄だ。製造現場に足を運ぶ方が、遥かに有益な知見が得られるだろう。
④顧客のニーズに沿った「言いなり受注」ではなく、他社にはない新機軸を提案する「おススメ販売」を展開していくとよい。こういう仕様があれば、こういう市場で売れると、推論や夢で商品の種類を増やしてはいけない。種類が多いと安心するだけである。
新製品を量産するためには、多額の開発費が必要となり、金型や治具、場合によっては新設備も必要となる。売り込むための広告宣伝費も馬鹿にならない。ほとんど売れない商品であっても、購入者のためのアフターサービスは継続しなければならない。つまり下手に製品化すると次世代に負の遺産を残すことになる。投資に見合うリターン(売り上げ、あるいは利益)が望めなければ製品化するべきではない。設計や営業には販売方針を見直すように何度も督促しているが、全く改める気がないように思える。
一度使ったきり、20年以上、倉庫で眠り続けている金型が結構ある。金型廃却には設計との合意が必要という社内ルールがあるため、設計に廃却を打診するのだが、「納品した製品が壊れた時、この金型が無いと、すぐに交換品を製作できなくなる」という納得しがたい主張を繰り返し、決してOKを出さない。旧型品が壊れたら現行品もしくは新型品を売り込めば良い。なぜそのように考えられないのか、僕には理解できない。現場は金型で溢れかえり、かわし作業が頻繁に発生し、生産に支障をきたすようになったため、稀頻度製品の金型は倉庫を借りて保管している。保管料は年間100万円に及ぶ。これは明らかにムダだと思うのだが、社内では問題視されていない。
親からの仕送り額は10年前と比べて40万円下がり、大学生が家賃以外で自由に使えるお金は1日900円以下となった。バイトをしないと生計を立てられない、それどころか学費すら払えない学生が増えてきている。学費を払えない⇒バイトで長時間働く⇒勉強時間を確保できず単位を落とすという本末転倒な状況に陥っている学生が少なくない。学費を稼ぐために性風俗産業で働く女学生も珍しくない。
就職後は低賃金で働きながら奨学金という名のローン返済に追われる。賃貸の契約更新料や火災保険料(いずれも数万円)を工面できず、追い出されて住宅難民になる若者もいる。苛烈な労働環境により心身に変調をきたし働けなくなる若者も多い。
今の日本は若者に対する就労支援・住居支援・給付支援がいずれも不足している。若年貧困層の増大と出生率の低下は無関係ではないだろう。日本政府は若者支援のための財政予算拡充を行うべきである。
【感想】
自分で学費を稼ぐ、いわゆる苦学生を、自分の近辺では見たことがなかったため、貧困にあえぐ若者が増えているという記述には驚いた。僕は学生時代にバイトをした経験がほとんどない。親から十分な仕送りがあり、生活に困窮することはなかった。子供が自立するまで親が生活費を負担するのは、僕の感覚では当たり前だが、その当たり前のことができない親が増えているということだろう。親世代の貧富の差が子供の世代に伝播している状況が窺える。
若年貧困層を救済するための財政予算をいかに確保するかが最大の課題であるが、一般家庭や高所得者の税負担を増やすことには手放しで賛同できない。根本原因は貧富の差の拡大にあると思うが、個人的には貧富の差はあって然るべきだと考えている。市場経済は勝者と敗者が生まれるものである。勝敗があるからこそ労働のモチベーションが高まる。勝者が報わるのは当然であり、報われない社会はおかしいと思っている。
貧富の差を埋めるべく一般家庭や高所得者の税負担を増やして全体の予算を増やすのではなく、税金の使途を見直し効率的に運用することを検討するべきだと思う。省庁の枠組みを越えた予算配分の見直しが理想的だが、これには若年貧困層の問題解決を公約の第一に掲げる政治家が、政府与党内で予算決定に影響力を行使できるほどの高い地位を築かないと難しく、現実的ではないと思う。
働けなくなった若者の穴を、まだ働ける高齢者が埋めている状況は、僕が勤めている会社でも見られる。就職してから5年以内に休職・退職する正規労働者(非正規ではない!)が、ここ10年で急増し、技術や技能の伝承がまともにできていない状況にある。今年、ようやく労使間で課題解決に向けた協議を行うことになった。具体的にどのような対策を実施するのか、期待して、協議の推移を見守りたいと考えている。にほんブログ村
僕が勤めている会社では、管理者の思いつきの対策がゴリ推しされるケースが多く見受けられる。
ほとんどの会社がそうであるように、僕の会社でも優れた技術者(プレイヤーとして特筆すべき実績を挙げた者)が管理者に昇格することが多い。このような管理者は結構な頻度でエンジニア(現場)に口を挟む。「早い段階で是正した方が最終的には短期間でより良い成果物を得られる」という信念に基づく言動と思われる。実際、管理者が介入したことにより大きな成果が得られる場合もあるが、管理者の助言や支援によって成果が大きくなったと技術者が実感できなければ、管理者に対する技術者の信頼や忠誠心は失われるだろう。人間は感情の生き物であり、技術者も人間である。尊敬できない管理者のもとで一致団結することは難しい。次第に鬱憤がたまり反発する人も出てくるだろう。
そう考えると、日本では管理者が数年でローテーションする企業が多いが、これは理に適っていると言える。管理者は使い捨てと割り切った方が会社はうまく回るのだと思う。
管理者自身も、自分が嫌われ役になることが会社の発展につながると信じているのではないだろうか。僕は、管理者(上長)が異動しても「残念!」と感じたことは一度もないし、そのような声を聞いたこともない。逆に「やったあ!」という喜びの声は聞いたことがある。自分達が管理者の思惑通りに動いているのだと思うと、少し悔しい。
僕は、管理者と技術者は互いに補完・尊重しあう形が理想的だと思っているが、実現は難しそうだ。にほんブログ村
商品を購入する前に価格ドットコムの価格推移グラフを確認することが多い。最安値が更新されても「翌日にはさらに下がるかも」と購入を躊躇していたら、期待に反して高騰したという苦い経験は数え切れないほどある。平均価格と最安値の折れ線グラフの変動を見て買い時を適切に判断しなければならないが、これは株価チャートの見方と非常によく似ていると思う。
値下がり値上がりの背景を考えながらグラフを見ると結構面白い。ひとつ実例を挙げてみよう。小容量タイプの高級炊飯器が欲しくなり、今年の1月頃から三菱電機の本炭釜「NJ-SW066」のページをブックマークし、ほとんど毎日、値動きをチェックしていた。「NJ-SW066」のカラーはピュアホワイト(以下、W)とルビーレッド(以下、R)があり、最初のうちは似たような値動きをしていたが、1/25を過ぎたあたりから異なる傾向が見られるようになった。
最安値 | 1/4 | 1/26 | 2/10 | 3/1 |
W | 34,800 | 37,600 | 45,000 | 37,600 |
R | 34,998 | 39,650 | 53,500 | 56,470 |
差異 | 198 | 2,050 | 8,500 | 18,870 |
平均価格 | 1/4 | 1/26 | 2/10 | 3/1 |
W | 42,043 | 46,171 | 52,122 | 45,530 |
R | 42,665 | 47,555 | 57,085 | 58,153 |
差異 | 622 | 1,384 | 4,963 | 12,623 |
最安値 | 2/20 | 2/21 | 2/22 | |
新型(D) | 45,800 | 45,800 | 45,800 | |
旧型(R) | 41,800 | 41,800 | 56,460 | |
差異 | -4,000 | -4,000 | 10,660 | |
平均価格 | 2/20 | 2/21 | 2/22 | |
新型(D) | 56,350 | 57,327 | 57,541 | |
旧型(R) | 54,881 | 58,151 | 58,711 | |
差異 | -1,469 | 824 | 1,170 |
①1/4~:WR共に平均価格の値上がりが始まる。
多少の上下はあったが、2/10頃まで漸増を続け、約5週間で30%前後上昇した。実は2/1に新型「NJ-SW067」がリリースされる予定となっていた。新型は販売当初は高値で取引される。旧型との価格差が大きければ、コスパを考えて旧型を選択するユーザーが増えると予想されるが、価格を下げ過ぎると売り上げが少なくなる。かと言って旧型との価格差が小さければ、「どうせなら新型を買おう」と判断するユーザーが増え、旧型の在庫を処分できない。つまりお値打ち感を演出できる程度に旧型の価格を上昇させることが家電量販店の目指す所となる。他店舗との駆け引きがあるため急峻ではないが、着実に値上がりの方向に動いていったのは、このような思惑があったからではないかと推察する。
②1/25:WR共に底値を記録する。
一部の家電量販店が旧型の在庫処分を図るため大幅値下げを断行したと推察できる。
③1/26~:WとRの価格の乖離が大きくなる。
WとRの価格の差異は概ね数百円程度、割合でいうと1%程度に過ぎなかった。しかし1/26時点で、平均価格は千円以上、最安値は2千円以上の開きが生まれた。
④2/1~:WR共に上昇傾向が強まる。Rが異常に値上がりする。
2/1以降に上昇傾向が強まった推定理由は①に記載したが、Rの異常上昇はこれだけでは説明できない。調べてみると、新型「NJ-SW067」のカラーはWとD(ブロンズ)の2種で、Rはないことが分かった。つまりWが欲しいユーザーは旧型と新型のどちらかを選ぶことができるが、Rが欲しいユーザーは旧型しか選択肢がない。今後の増産が見込めないRに、Wにはない希少価値が生まれたと考えられる。
⑤2/10~:Wの最安値は下降に転じたが、Rは高止まりする。
以後、WとRの最安値は1万5千円程度の差異を維持している。カラー以外の性能は同じなのに…。
⑥2/21:Rの平均価格が新型を上回る。
⑦2/22:Rの最安値が新型を上回る。
新型リリースから僅か3週間でRが逆転を果たした。家電製品の値崩れの速さは驚異的だ。
⑧2月下旬~:Wの最安値は37,000円前後で安定。Rの最安値は56,000円前後で高止まりし、時々40,000~44,000円程度に乱降下。
Rが欲しい人は乱降下したタイミングで即購入した方がよい。Wは新型と数千円しか変わらない。スペック詳細によると、新型には遠赤外線機能が付いていて、消費電力量が若干少なく、年間の電気代が18.9円安くなる。このメリットに価値を感じる人は新型を、どうでもいいと感じる人は旧型を購入すればいいと思う。
結局、炊飯器は購入していない。恐らく新型は旧型と似たような値動きをすると思われる。2017年の1月下旬~2月上旬に、また新製品がリリースされるとすれば、年末年始が底になる可能性が高いと見ている。
三菱自動車の燃費試験用データの不正が話題になっている。昨年は東芝の不正会計が明らかとなったが、個人的には株主を欺いた東芝よりも、日本のものづくりの信頼を貶めた三菱自動車の方が重罪だと思う。報道によると約25年前から不正を続けていたとのこと。25年間続いた不正の伝統・文化が簡単に改まるとは思えない。淘汰されて然るべき会社だと思う。三菱グループ各社が救済に動くかが焦点となっているが、温情をかけて存続させるべきではない。経営陣の厳しい決断に期待したい。
僕が勤めている会社では、開発陣に対する期待値が非常に大きい。開発は思うようにいかないことの方が多い。これは開発担当者の常識だが、経営者(管理者含む)は開発の成功を前提にした経営計画を組みたがる。そして開発というものを甘く考えている節がある。開発期間の短縮や目標値の上方修正を、さも当然のように迫る。技術的根拠は何もないのに、ノーとは言わせない。無理やり決めさせられた開発計画だから、遅延や未達は当たり前の話だが、「言い訳するな」と叱責する。隔週開催の開発進捗報告会は、経営者による担当者の一方的な殺戮ショーである。担当者は自らの技術者としての尊厳を守るため、開発に一層没頭することとなる。体調を崩して転職・退職する担当者は後を絶たない。
恐らく三菱自動車では、開発陣に対するプレッシャーが度を過ぎていたのでないかと思う。データの不正は技術者の尊厳を自ら犯すことに他ならない。よって担当者が不正に手を染めることは通常有り得ない。三菱自動車がやったことを擁護するつもりは毛頭ないのだが、肉体的精神的に疲弊した担当者が、技術者倫理を失い、正常な思考ができなくなって、データの不正に走ったのだとすると、僕は担当者に対して同情を禁じ得ない。
今期のNo.1アニメは断トツで「くまみこ」。Blu-ray Discに全話保存する方針。まちちゃんの百面相が大変素晴らしい。声優さんの声質も好き。演技も上手いと思う。まだ出演作は少ないみたいだが、これからの活躍に期待したい。
今期放送アニメで原作コミックを買っていたのは「12歳。」「ふらいんぐうぃっち」「ビッグオーダー」「三者三葉」の4作のみ。
この中で一番アニメの出来が良かったと感じたのは「ふらいんぐうぃっち」。原作は1冊330円で売却した。購入時よりも高く売れて満足している。
一番好きな原作は「12歳。」。女の子が苛めたくなる可愛らしさなので、同好の士にはオススメしたい。
今期は録画を残したいと思ったアニメが「くまみこ」だけだった。全体的に見ると不作だったと思う。にほんブログ村
同僚の結婚・出産が続いている。6月には従妹が結婚式を挙げることになった。同僚からは「結婚相談所に登録したらどうだ」と冗談めかして言われているが、僕自身は全く気乗りがしない。理由は色々あるが、一番は物心両面で制約を受けることが、結婚よりも価値があると思えないからだ。
結婚するためには自分がロリコンであることを絶対に隠さなければならない。心惹かれる存在に対して興味がないように振る舞わなければならない。大学生時代からコツコツ集めた数百冊の成年コミック(ほぼJS・JCモノ)や大人のおもちゃの類は処分しなければならない。自分が小学生の頃から抱えていた想いを捨て去る覚悟が持てないのだ。
道行く20代30代と思われる女性を見て「この人とキスできるか?」と自問する。答えはノーだ。生理的に無理と感じることも多い。「可愛い」「撫でたい」「抱き締めたい」「裸を見たい」「フェラチオされたい」とも思わない。結婚するなら子供が欲しい。人工授精という選択肢もあるが、円満な家庭を築くためにはセックスが重要になると思う。長い歳月をかけて愛情を育めばパートナーを喜ばせたいという気持ちが芽生えるかもしれない。だが今までの自分の価値観を無かったことにはしたくないのだ。
小学生中学生の頃に同級生を抱けなかった無念が尾を引いているのだと思う。この無念はJS・JCを抱くことでしか晴らすことができないだろう。JS・JCを抱かなければ新しい第一歩を踏み出せない。幸せな家庭を築ける自信が持てない。だが買春をしてまで(今の生活を台無しにするリスクを冒してまで)、JS・JCを抱きたいとは思わない。
結局のところ、僕は結婚できたとしても長続きしそうにないし、結婚しない方がいいのだと思う。にほんブログ村
昨年頃から飲食関連イベントに好んで参加するようになった。コストパフォーマンスの点で優れているのは地域密着型のバルだろう。今回は僕がバルを楽しむために心得ている4つのポイントについて紹介したい。
①飲食店が多数出店している。
最低50店舗以上が望ましい。目移りするほど選択肢があるほど選ぶ楽しみが増える。バルは結構似通ったお店(例:焼き鳥屋)が複数出店している場合が多い。出店数が少ないバルだと、最後の方は「さっきも似たようなものを食べたけど、近くにお店もないし、もうここでいいか……」と、消極的な店選びになりがち。
出店数が多いほど人が分散して行列に並ばなくて済む。空いているお店を見つけやすい。次の店への移動時間が比較的短く済む。
②事前に行きたいお店とタイムスケジュールを確認する。
店によって開催時間にばらつきがある。開店時間直前又は直後に来店すれば、スムーズに入店できる可能性が高まる。
ランチタイム(11~13時頃)は最も混雑する。人気店の場合は1時間待ちも珍しくないので覚悟が必要となる。近隣の候補を予め2~3店舗ピックアップしておくと、並び具合や腹の減り具合に合わせて行き先を柔軟に変更できる。
③待ち時間の暇の潰し方を準備しておく。
文庫本や漫画の持参をオススメする。特に行列待ちの時に重宝する。ゲームは酔いが回るためオススメしない。
④飲み過ぎ食べ過ぎに注意する。
僕は2時間弱で5店舗を回り、日本酒とハイボールとビールをちゃんぽんした結果、駅のトイレで盛大にぶちまけたことがある。
アルコールに弱い人は休憩時間を十分に取ることを意識すべきである。満腹は嘔吐を誘引するため、食べ過ぎにも注意した方がよい。酒が入ると豪気になり冷静な判断ができなくなる場合があるため、事前に「○時になるまでは次のお店に行かない」等、ルールを決めておくとよい。
本書を読んで特に印象に残った記述は以下4点である。
①本音の発言をはじめる。
「主語を相手ではなく自分にして発言する」というテクニックが参考になった。
20代までは研修生という位置づけでも一応は通用すると思うが、30代からは紛れもなく会社の主戦力である。自分の意見を伝える機会は増える。自ら発言することで周囲に好影響を及ぼす努力が求められる。摩擦が起きないように留意したうえで伝える技術は、30代の必須スキルと言えるだろう。
②仕事中毒をやめる。
僕の会社でも長時間労働が問題視されている。
僕が担当している開発研究の世界はうまくいかないことが当たり前だ。しかし上層部はうまくいくことを前提にして経営計画を立てる。製造コスト50%減とかいう極めて高い目標を、2年程度の短期間で実現しろと迫る。
長時間労働に従事している人は、期限までに成果を出さなければならないという強迫観念を持っているのではないかと思う。自分が成果を出せなくても他の誰かが成果を出せば収支はトントンだ。たった1人あるいは1プロジェクトの失敗で業績が傾くことは、まずないと思う。しかし自分が倒れたら、間違いなく家族は深く悲しむし、生活は困窮する。自分や自分の周りの人達を犠牲にしてまで仕事を頑張ってはいけない。「失敗を原資にして次で成功すればいい」「改革は実現できなかったが、小改善を積み重ねて、同等の効果を刈り取ればいい」等、開き直ることが、健康を維持したまま長く現役で働くために必要ではないかと思う。
③正しいワーク・ライフ・バランスをはじめる。
僕の感覚では、19時を過ぎたあたりから急激に集中力が落ちる。19時以降の能率は17時以前の7割ほど、21時以降の能率は17時以前の5割ほどに感じる。「業務の効率化を追求して常に定時退社する」ことと「常に定時退社することで生産性を高める」は、ほぼイコールで結ばれると思う。繁忙期でもなるべく定時退社を心掛けたい。どうしても時間が足りない場合は、平日に残業するよりも土曜出勤した方が、生産性は高まるのではないかと思う。
④他人に頼ることをはじめる。
僕の経験上、準備不足のために手戻りが発生して、仕事が予定よりも遅れたり、出来が悪くなったりすることが多い。仕事を合理的に進め、かつ成果を最大化するためには、勝手知ったる人に助けを求めることが近道だと感じている。
職場の飲み会を「ストレスが増えるだけ」「時間の無駄」と敬遠する人が増えていると聞くが、飲み会は同僚と相互扶助の関係を築くための取り組みの一環だと、前向きに捉え、積極的に参加するべきだと考えている。
仕事上、文章を書く機会は多いが、書くことの難しさを常々感じている。
本書には書く技術を高めるのためのトレーニング手法がいくつか紹介されていた。特に印象に残った記述は以下3点である。
①新聞から好きな記事を選びコメントを書く。
コメントは簡単なもので良い。
「まずは書くことを習慣化することが重要」という指摘だと理解した。
僕は手帳に日記を時々つけているが、箇条書きのメモで済ませているため、書くトレーニングにはなっていないと思う。
ブログを運営してはいるが、見ての通りサボりまくりである。まずは土日祝日だけでも記事を投稿する習慣をつけたいと思う。
②アナウンサーの解説を聞いてメモを取り、
そのメモを用いて文章をつくる。
「頭の中で書きたいことを組み立てて文章を作成するよりも、まずはメモを取り、それらを繋ぎ合わせて文章に仕上げた方が、効率的に文章を作成できる」という指摘だと理解した。
メモを使って文章作成を単純作業化することで、結果的に書く技術の向上につながると思う。
③いきなり本1冊の文章を書けるようになるのは難しい。
まずは原稿用紙10枚(4000字)の文章を書くことに慣れよう。
昔、長編小説の作成にチャレンジしたことがあるが、全く思うように書けず挫折した経験がある。過去には短編(原稿用紙数枚程度)を1作書いただけだった。その短編も時間がかかった割に出来上がりは満足できるものではなかった。それなのに、いきなり長編を書こうとしても巧く書けるわけがない。考えてみれば、当たり前の話である。
死ぬまでに自分が納得できるような長編小説を1作でいいから書き上げてみたいと思うが、まずはブログの定期的な更新に取り組み、書く技術の基礎をつくりたいと思う。